【函館2歳S】キズナ産駒ビアンフェ 初づくしV!圧逃一番星

[ 2019年7月22日 05:30 ]

<函館2歳S>見事な逃走劇を見せた藤岡佑騎乗のビアンフェ(撮影・千葉 茂)
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 令和初のJRA2歳重賞「第51回函館2歳S」が21日、函館競馬場で行われた。最内枠から先手を奪った4番人気ビアンフェが鮮やかに逃げ切り、世代一番乗りの重賞ウイナーとなった。同馬の父キズナ(13年日本ダービー優勝)は現2歳が初年度産駒の新種牡馬で、重賞初挑戦初制覇の快挙。鞍上の藤岡佑介(33)は自身初の函館リーディングに輝いた。

 絶好調男・藤岡佑が最後も決めた!!スタート直前、ビアンフェはゲート入りを嫌がるシーン。さらにゲートが開くや1馬身出遅れ。一瞬ピンチかに見えた。だが、乗りまくる巧腕には関係ない。手綱を抑えたまま、悠々と最内枠から200メートル地点で先手を奪うと独り旅。前半3F33秒6のハイラップで飛ばしてグルッと半周。問答無用の逃走劇。藤岡佑は今夏函館15勝目で、初の函館リーディングに自ら花を添えた。

 新馬2着から中1週で未勝利V。そして中2週。鞍上は「3走目で苦しがるそぶりを見せたので心配していたけど、スピードと能力で勝ち切ってくれた」とハード日程に耐えた愛馬を称えた。追い切りも付きっきりで、体調の良さは肌で感じていた。「あとは気持ちがどこまで我慢できるかだけ。ラップ自体は2歳戦にしては速いけど、スピードが違う。出たままで乗ろうと考えていたし、ハナとは考えてはなかったが、抑えたままで行けた」。あくまでも自然体。馬のリズムを重視し、結果につなげた。

 15年優勝馬の半姉ブランボヌール(現役時の馬主は前田葉子氏)に続き、きょうだい同一重賞V達成。さらに父キズナ(同前田晋二氏)は今年の2歳が初年度産駒の新種牡馬。産駒初の重賞挑戦でいきなり重賞奪取に成功した。姉も管理した中竹師は「キズナの子で勝ててうれしい」と“ノースヒルズファミリー”での現2歳世代重賞V一番乗りを喜んだ。さらに「お母さん(ルシュクル)からもキズナからもいいスピードを引き継いでいる。当面はこの距離に専念していきたい。一度放牧に出します」と短距離のスペシャリストとして育てる方針だ。

 函館入厩前から函館2歳Sを獲ることが大目標だった。藤岡佑は「デビュー前から重賞を頼むと信頼されて依頼を受け、結果を出せたことが本当にうれしい。(初の函館リーディングも決まって)素晴らしいタイミングで勝たせていただいた。あふれるスピード。現状は1200メートルがベストだと思う」と目を輝かせた。ビアンフェはフランス語で「上出来、格好いい」の意。澄み渡る函館の空のような爽快な逃走劇は、地元ファンにも長く刻まれることだろう。

 ◆ビアンフェ 父キズナ 母ルシュクル(母の父サクラバクシンオー)牡2歳 栗東・中竹厩舎所属 馬主・前田幸貴氏 生産者・北海道新冠町の株式会社ノースヒルズ 戦績3戦2勝 総獲得賞金3936万円。

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