【小倉記念】トリオンフ圧倒劇!“小倉男”豊が本領 レコードで重賞2勝目

[ 2018年8月6日 05:30 ]

武豊を背に逃げ切り勝利したトリオンフ(左)(撮影・平嶋 理子)
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 武豊トリオンフ、レコードで小倉2冠だ!!サマー2000シリーズ第3戦「第54回小倉記念」が5日、小倉競馬場で行われた。2番手から抜け出した1番人気トリオンフが1分56秒9のコースレコードで、2月小倉大賞典に続くJRA重賞2勝目。“小倉男”の鞍上・武豊は小倉記念4勝目、小倉重賞通算16勝目はいずれも単独トップとなった。

 痛いぐらいの太陽光線の下、それに負けないファンの熱気が伝わる一戦を制したのは、やはり千両役者だった。2番手追走のトリオンフが、初騎乗の武豊に導かれて3馬身差の圧勝。2月の小倉大賞典に続く、2つ目の重賞タイトルを手にした。名手は気持ちよさそうに汗を拭い、喜びを口にする。

 「スタート前から積極的な競馬をしようと思ってましたし、道中の走りからして、押し切れるかなと思ってました。乗り味が良くて奇麗な走りをする馬。まだまだ奥がありそうです」

 スローを見越し、軽く仕掛けて前へ。逃げる構えを見せたマウントゴールドにハナを譲ると、番手で折り合った。隊列が固まると、勝負どころまで目立った動きはなく、その時点で勝利は見えた。ほぼ馬なりのまま、4角手前で先頭に立つと直線は突き放す一方。上がり3Fを33秒5でまとめられては後続もなすすべなく、終わってみれば2着サトノクロニクルに3馬身差。勝ち時計は1分56秒9のレコード。05年にメイショウカイドウが勝ったのを最後に1番人気が12連敗しているこのレースを「ファンの方が苦手にしているレースですね」とジョークめかして評し、そのジンクスを鮮やかに止めた。

 真夏の一戦を走り抜いたトリオンフは、今後はリフレッシュ放牧へ。須貝師は「積極的なレースをしようということで、ジョッキーと意見が一致したし、出来も良かったからね」と満足顔。次走は未定としたが、「今年重賞2勝目だから、(G1で)除外の心配はなくなったかな」と安どの笑みを浮かべた。秋のターゲットはおそらく「天皇賞・秋」(10月28日、東京)になるだろう。今まさに充実期。しゃく熱の小倉から、胸を張って秋の府中へ向かう。

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2018年8月6日のニュース