【宝塚記念1週前追い】ダイヤモンド、キラリ11秒4

[ 2018年6月15日 05:30 ]

CWでで追い切るサトノダイヤモンド
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 「第59回宝塚記念」(24日、阪神)の1週前追い切りが東西トレセンで行われた。ファン投票1位のサトノダイヤモンド(牡5=池江)は“輝き”を取り戻しつつある。中間の追い切りで、初めてCWコースに入った。道中は先行したシロニイ(4歳1000万)を2馬身追走、後方にキングディグニティ(4歳500万)を従えながら折り合いに専念。直線で2頭の間に入って追われると瞬時に抜け出し、それぞれに3、4馬身先着した。ラスト1Fは圧巻の11秒4!!動きを見守った池江師は「指示通り上がり重点だったけど、先週より良くなっている。反応も良かったし、だいぶピリッとしたところが出てきた」とうなずく。

 先週までは坂路でしか時計を出しておらず、2週前は併せたスマートオーディンに手応えで見劣ったまま半馬身遅れた。これには、指揮官からも「動きに関しては、まだまだピリッとしない」と“泣き”のコメントが出ていた。大一番を来週に控え、陣営のトーンは少しずつ上がっている。

 「欲をいえば菊花賞、有馬記念のコンディションに戻したい。そう日にちもないし、どこまで近づけるか。厳しい状況の中でも、やっていきたいと思います」

 3歳で挑んだ16年有馬記念Vはキタサンブラックを差し切り、新たなスターホース誕生を印象づけた。だが、昨秋の凱旋門賞遠征から帰国後は、国内でも精彩を欠いている。今年2戦は金鯱賞3着→大阪杯7着。それでも、宝塚記念のファン投票では6万3599票の支持を集めた。復活を願うファンの期待は大きい。

 池江厩舎は09年ドリームジャーニー、12年オルフェーヴル、15年ラブリーデイで当レース3勝。決戦まであと約1週間――。“お祭り舞台”に強い、厩舎の仕上げから目が離せない。

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2018年6月15日のニュース