【日本ダービー】“持ってる馬”コマンドール強運で逆襲か

[ 2018年5月23日 05:30 ]

 【G1ドキュメント・栗東=22日】古くからダービーは“運の強い馬”が勝つといわれる。昨年も世代最強と目されたアドミラブルが超スローペースに泣き3着。1番人気馬を送り出した音無師は「この馬が一番強いと思っていたが、あんな展開になるとはね。もうチャンスが巡ってこないのかも…」。能力だけでは頂点に立てない。取材する側も毎年、痛感させられる。

 今年の強運馬はキタノコマンドールか。皐月賞5着馬までに与えられるダービー出走権を鼻差で獲得。例年の4着までなら逃していた。一方、敗れたグレイルは「賞金が足りてなかったし、鼻差(6着)で負けたときは絶望したよ」と野中師。今年はNHKマイルC上位馬の参戦がなく、ギリギリ出走をかなえた。この馬こそ“持ってる馬”?!そう感じた細原は改めて前走を振り返り、逆襲の要素を探った。

 過去5年のダービーで皐月賞組は4勝。そのうち14年ワンアンドオンリー→15年ドゥラメンテ→16年マカヒキは、皐月賞で上がり3Fメンバー最速。昨年覇者レイデオロも皐月賞5着ながら、上がり3Fはメンバー2位。これに当てはめるなら、グレイルの前走上がり3F最速タイ(34秒8)の内容は高く評価できる。野中師も出来の良さに手応えをにじませる。

 「急仕上げだったし、出負けして後方から。あの競馬でよく盛り返した。広い東京に替わるのは大歓迎だし、距離が延びた方がいい。出来も間違いなく前走以上だから」

 中間はゲート練習を重ね、スタート対策はバッチリ。2歳王者ダノンプレミアムが前で目標なら展開はおあつらえ向き。細原は重たい印を打つことを決めた。

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2018年5月23日のニュース