【日本ダービー】コマンドール絶対勝つ!たけしから「V宣言」

[ 2018年5月22日 05:30 ]

キタノコマンドール命名のビートたけし(右)と「DMMバヌーシー」の事業統括を務める野本氏
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 たけしとともに、頂点に駆け上がれ!!デビュー4戦目で、「第85回日本ダービー」(27日、東京)制覇を狙うキタノコマンドール。世界的映画監督で、タレントのビートたけし(71=本名・北野武=)の命名馬としても注目を集める。同馬の一口馬主アプリを提供している「DMMバヌーシー」で事業統括を務める野本巧氏(48)がスポニチ本紙のインタビューに応じ、たけしから「V宣言」が飛び出したことを明かした。

 昨年8月のサービス開始時、野本氏が「ダービー制覇」を夢に掲げた中、初年募集馬のキタノコマンドールがいきなり大舞台に挑戦する。

 「ダービーを1着で駆け抜ける馬を出せたらと話しましたが、“いつか”と話していたはずなんです。そこから10カ月余りで実現するとは…。正直、驚いています」

 16年セレクトセールで2億520万円(税込み)で落札されたディープインパクト産駒のキタノコマンドールは、「貴公子の風格」「卓越した心肺機能」「王者の遺伝子を持つ優駿」と紹介され、一口4万2000円で馬主の募集が始まった。野本氏は事業立ち上げ時から“感動の共有”を基本理念としてきた。

 「犬や猫を飼うことは普通だけど、馬はなかなか難しいですよね。所有馬を当歳から追いかけて、月に1回、年に1回でも触れ合えれば、大切なペットと同じ感覚を持っていただけると考えた。その馬がレースで勝って、みんなで“オーッ”と盛り上がれれば、それは最高ですよね」

 名付け親はビートたけし。自身の姓と、10年に受章したフランス芸術文化勲章の最高位「コマンドール」を組み合わせた。他にも、命名馬としてキタノインパクト(牡2)、キタノブルー(牡1)がいる。

 「その点でも世間の注目は感じます。自分とたけしさんが長い付き合いという縁もあって、名前を付けていただきました。たけしさんは誰と会っても、相手が緊張されると分かっている。あの人が本当に凄いと思うのは、そういう時にいつも相手に合わせた話を振られるんですよ。本当に頭の良い方です」

 皐月賞5着からの巻き返しとなるダービー。この中間も野本氏自ら栗東トレセンに出向き、愛馬の状態を細かく確認している。

 「スタッフから大人になったと聞いていましたが、顔が男の子になっていた。体重は少し絞れているらしいが、馬はめちゃくちゃ大きく見える。成長度は3〜4割増し。究極の状態で出走できると思います」

 ダノンプレミアム、エポカドーロ、ブラストワンピースなど多士済々。それでも、野本氏は自信を隠さない。

 「ライバルが多い方が面白い。プレミアムがいるなら、皐月賞のように後ろで有力馬たちがけん制し合う展開にならないのでは?たけしさんからも“次は絶対勝つ!”とのコメントをいただいています」

 たけしのV宣言とともに、野本氏が最終目標として掲げるのが「凱旋門賞」。ダービー制覇の先には、世界が見据えられている。

 ◆野本 巧(のもと・たくみ)1969年(昭44)7月4日生まれ、石川県出身の48歳。DMMドリームクラブ取締役。学生時代に競走馬育成シミュレーションゲーム「ダービースタリオン」や「ウイニングポスト」に夢中となる。実際の競馬での思い出のレースは、3連覇が懸かっていたメジロマックイーンが2着に敗れた93年の天皇賞・春。

 ▼DMMバヌーシー クラブ法人「DMMドリームクラブ」が運営する一口馬主サービス。最大の特徴は募集口数を最大1万口にして、一口の金額を抑えていること。一口1万円以下の馬もいる。スマートフォンの専用アプリを通して、所有馬の近況確認などができる。「バヌーシー」は、マラソンの世界最高記録を3度も更新したモロッコ出身のハーリド・ハヌーシーと馬をかけたもの

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