【香港QE2世C】日本馬連覇ならず アルアイン“ゴネて”5着

[ 2018年4月30日 05:30 ]

香港競馬のクイーンエリザベス2世カップで優勝したパキスタンスター(右端)
Photo By ゲッティ=共同

 香港G1・クイーンエリザベス2世Cが29日、シャティン競馬場で行われた。日本から挑んだアルアイン(牡4=池江)は5着、ダンビュライト(同=音無)は7着。共に前々からの積極策も直線伸び切れなかった。優勝は地元・香港のパキスタンスター(セン5=クルーズ)だった。また、G1チェアマンズスプリントプライズ(9頭立て)に参戦したファインニードル(牡5=高橋忠)は4着に敗れた。

 昨年のネオリアリズムに続く連覇を目指したアルアインとダンビュライトの日本2騎だが、パキスタンスターの引き立て役に終わってしまった。

 アルアインはスタートを決めて3番手へ。「前残りの競馬が続いていたので。作戦通りに運べた」と池江師。逃げた地元の大将格タイムワープを目標に想定通りのポジション。抜群の手応えで直線を迎え、満を持してC・デムーロはGOサインを出した。ところが追い切りでも見せていた“ゴネる”悪癖がまたも顔をのぞかせて、鞍上が立て直しを図るも5着。「直線は馬が走るのをやめようとしていた。肉体的には問題なかったが、メンタルの面が出てしまった」とトレーナーは険しい表情で振り返る。

 昨年の皐月賞で披露した鋭い末脚は鳴りを潜めたまま…。初の海外挑戦は消化不良に終わってしまった。「ジョッキーは“ブリンカーを着けた方がいいのでは”と言っていた。能力はある馬なので、調教から見直したい」と池江師。今後は宝塚記念には向かわず秋まで休養。「諦めません。勝つまでは」。トレーナーは香港でのリベンジを誓っていた。

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2018年4月30日のニュース