【日本ダービー】騎手にとっても特別…ダービージョッキーには心の余裕?

[ 2017年5月29日 14:49 ]

日本ダービーを制しガッツポーズを見せるレイデオロ鞍上のルメール
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 28日、競馬の祭典「第84回日本ダービー」が東京競馬場に12万大観衆を集めて行われ、2番人気のレイデオロが優勝した。鞍上のC・ルメールは日本ダービー初制覇。JRA移籍後、15年3着(サトノクラウン)、16年2着(サトノダイヤモンド)と最も“ダービージョッキー”に近かった男が3度目の騎乗で決めてみせた。

 3/4馬身差の2着にはそつなく立ち回ったスワーヴリチャード(四位)。大外から追い込んだ1番人気・アドミラブル(M・デムーロ)は3着まで。大外枠とスローペースに苦しんだが面目は保った。そのスローペースをつくったマイスタイル(横山典)が14番人気ながら4着に粘りこんだ。

 レイデオロの後塵を拝したものの、上位争いを演じたこの3頭に共通するのは鞍上がダービーを2勝していることだ。武豊(ダンビュライトに騎乗し6着)が歴代最多の5勝。歴代2位は2勝で、現役では四位、デムーロ、横山典のこの3人しかいない。ダービーを複数回制した騎手が上位を賑やかした。

 横山典は2度目のダービー制覇(14年、ワンアンドオンリー)を振り返り「東京2400メートルのレースに乗る気持ち。ひとつ勝っていたから余裕があったのかも」と語っている。すべての騎手にとってダービーはやはり特別だが、ダービージョッキーには心の余裕が生まれるのかもしれない。

 そもそもルメールにもすでにフランスダービーを制した経験があった。武豊にも「勝負強い」と言わしめる強心臓をもった、誰もが認めるトップジョッキーだ。ダービージョッキーになるには、彼のようにプレッシャーや緊張をはねのける強い精神力が必要だと感じさせる騎乗ぶりでの日仏ダービー制覇となった。

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2017年5月29日のニュース