【和歌山・全日本プロ選手権】古性 展開向いて「SPR賞」制覇

[ 2017年5月29日 05:30 ]

スーパープロピストレーサー賞で優勝し、歓声に応える古性優作
Photo By 共同

 和歌山競輪の「全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪」のメインレース「スーパープロピストレーサー賞」は28日12Rで行われ古性優作(26・大阪)がさばいて直線抜け出しV。6月15日から地元・岸和田で開催されるG1高松宮記念杯へ向けて弾みをつけた。2着は古性に続いた岩津裕介。今日29日は第26回(寛の目の右下に「、」)仁親王牌(10月6〜9日・前橋)の出場権、シード権を懸けた「第64回全日本プロ選手権自転車競技大会」(車券発売なし)が引き続き和歌山で開催される。

 表彰式には近畿の選手からの求めに応じて、古性は自転車を後ろ乗りで向かう。BMXレース(ジャンプ台を含むダートコースで行われる自転車競技)で世界の舞台で活躍していた抜群のバランス感覚を見せた。最終バックでは並走の苦しいところを踏み続け、最終3角から狭いところを割って入り武田を飛ばした。技術だけではなく根性もなければできない走りだ。それでも本人は「展開が向きました」とサラっと話す。くわえてレースの読みも確かだった。

 「行かなくては行けないタイミングはいっぱいあったけど脚力的には厳しいと思って」と、自力を出すよりさばくレースを選択。平原のパワーに、レース運びの鋭さで勝利した。

 卒業期は100期で26歳と若手の枠に入るが、テクニックはすでにトップ級。さらにスピード、パワーを上積みさせれば鬼に金棒。地元・岸和田で開催される高松宮記念杯の走りが今から楽しみだ。

 ◆古性 優作(こしょう・ゆうさく)1991年(平3)2月22日生まれの26歳。競輪学校100期34位。2011年7月4日、岸和田でデビュー(1(1)<1>)。BMX競技で活躍し競輪選手に。自在の走りには定評があり、近畿地区を代表する選手としての活躍が期待される。1メートル68、77キロ。

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2017年5月29日のニュース