“愛妻のおかげ”…定年の成島師「競馬人生を全うできてよかった」

[ 2017年2月24日 05:30 ]

引退する成島英春師
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 【東西ドキュメント・美浦=23日】多くのホースマンがターフに別れを告げるラストウイーク。70歳定年の成島英春師も、その1人。取材のため浜田が厩舎に向かうと、事務所は既に主な荷物が運び出されガランとしていた。「イスもないけど、ごめんね」と迎え入れてくれた師。「成績はともかく、競馬人生を全うできたのはよかった」。続いて口にしたのは、厩舎の経理も担当した安子夫人への感謝の言葉だった。

 「途中で辞めた人をたくさん見てきたし、既に亡くなった同期もいる。自分も気持ちが切れそうな時があったけど、カミさんに“最後までやりなさい”と励まされて、ここまでやってこられた。相当苦労をかけた。感謝しきれないよ」

 ラスト出走は土曜中山2頭、日曜阪神1頭の計3頭。全て島川隆哉オーナーの所有馬だ。「島川さんにはずっと馬を入れてもらって、ずいぶん助けられた。人馬共に無事に走って、次の厩舎でも頑張ってほしいね」。厩舎を支えた全ての人々への感謝を胸に、調教師としての“最後の週末”を迎える。

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2017年2月24日のニュース