【スプリンターズS】シュウジ 坂路で楽々7馬身先着「究極の仕上げ」

[ 2016年9月30日 05:30 ]

<スプリンターズS追い切り>抜群の反応で併せ馬を置き去りにしたシュウジ(右はシュテルングランツ)

 【G1ドキュメント=29日】5頭が木曜追いとなった秋のスプリント頂上決戦。スピード自慢がそろう一戦らしく水曜に続いて好稽古の連続だった。シュウジは開門直後に坂路へ。シュテルングランツ(5歳1000万)との併せ馬は終始、楽な手応えでド迫力のパフォーマンス。4F51秒1~1F12秒4と好時計を刻み、7馬身先着で駆け上がった。アクションを起こさなくても、これだけの時計で動けることが驚き。動きを見届けた柏原はしばらくしてから須貝厩舎へ。調教役の北村助手に感触をたずねた。

 「水曜からの雨で馬場が締まって走りやすくなったのもあるけど、思っていた以上に動きました。しまい気合をつける程度で馬なり。やり残したことはありません。究極の仕上げです」

 一方、須貝師は朝イチに追い切った組を厩舎で出迎え、2番乗りの指示を出すと、すぐさま車で坂路に舞い戻った。その姿を追いかけて全速力で自転車を走らせる。いいタイミングで通称・坂路小屋に到着した。

 「時計を気にせず、気分良く走らせるのがテーマ。気合をつけるだけで追わなくていいと言っていたんだ。引っ張り切りで、この時計は凄い。確実に成長しているし、具合はメチャクチャいいよ。スプリンターらしい、いい筋肉がついてきた」

 今年2月末の橋口弘次郎厩舎解散に伴って須貝厩舎へ。坂路小屋で須貝師が座るポジションの3つ左側がその橋口元調教師の指定席だった。「橋口先生が期待されていた馬を引き継いだわけだし、何とか結果を出したい」と力を込める。仕上がりは絶好。2着が続いた函館スプリントS、キーンランドCの悔しさはGIで晴らす!

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2016年9月30日のニュース