“ミユキー”の叫びむなしく…ライトなファンに貢献できた!?

[ 2015年10月18日 18:22 ]

<京都競馬11R・秋華賞>馬群の真ん中を割り、牝馬2冠を達成したミッキークイーン(左)

 【馬券顛末記】ガマガエルのような声でうめいた。8番人気で3着したマキシマムドパリに◎を打ちながら、結局1円も手に出来なかったからだ。抜群の手応えで4コーナーを回り、直線はとりあえず声は出た。「ミユキー」と。が、“ミユキー”ではなくミッキーの豪脚に一瞬にして飲み込まれ、ジエンド。ポケットの馬券を改めて確かめなくても外れは分かる。無表情で検量室への階段を駆け下りた。

 もちろんワイドや複勝馬券なんかハナから買うつもりはない。しかし秋華賞の売り上げをパソコンに打ち込みながら、考えさせられた。総売り上げ131億円(前年比110・6%)のうち、ワイド(正式名称は拡大連勝式)の売り上げが6億9621万6400円もあるのだ。これは意外。馬単の売り上げが8億8020万2700円だから、さほど変わらない。つまり3連単(もちろんこれが最も売り上げが多く、52億円余り)でガンガン攻めるのではなく、ワイド馬券で楽しむライトなファンもいるのだ。

 勝った1番人気ミッキークイーンとのワイド(6)―(18)が1560円。2着したクイーンズリングとの組み合わせなら4550円も付いていた。記者の◎も多少なりとも読者に貢献できたかな…と自分自身を慰めながら暗くなった競馬場を後にした。

 @京都競馬場(10月18日、大阪本社・オサム)

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2015年10月18日のニュース