【天皇賞・秋】“夏男”マーティン勢いそのまま 3頭併せ馬なり先着

[ 2014年10月30日 05:30 ]

アドマイヤスター(手前)と併せるマーティンボロ

 夏の上がり馬の勢いそのまま。CWコースでマーティンボロの馬体が弾んだ。4戦ぶりのコンビとなる川田が騎乗しての3頭併せ。序盤は最後方で折り合いを確認しながら追走。直線は最内に馬体を併せた。残り200メートルで外のファルスター(6歳1000万)が脱落し、最後はアドマイヤスター(2歳新馬)と併走。強めに追われた若駒に、終始馬なりで古馬の貫禄を見せつけて半馬身先着した。「反応を確かめる程度。いい反応だったし、ここまで順調に来ている」。鞍上は好感触に満足の表情を浮かべた。

 春が出産のピークである競走馬としては、かなり遅い8月生まれ。成長差のハンデもあって、昨秋までは条件戦で勝ったり負けたりを繰り返していたが、5歳を迎えた今年、一気に素質が開花。3月の中日新聞杯で重賞初Vを達成し、サマー2000シリーズも制圧した。友道師は「精神面の成長が大きいし、見た目にもしっかりしてきた。普段乗っている助手も“動きに芯が入ってきた”と感じている」と評価する。

 21戦目にして初めて立つG1舞台。師は「G2も走ったことがないので…」と控えめながら「どんな条件でも崩れず走ってくれる。G1に出しても恥ずかしくない馬になった」と期待する。夏の王者から真の王者へ。出世街道を突き進む。

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2014年10月30日のニュース