【天皇賞・秋】ひと叩きでガラリ一変!ディサイファに天も味方か

[ 2014年10月30日 05:30 ]

坂路で追い切るディサイファ

 【G1ドキュメント=29日】調教開始の午前6時で気温4度。今秋一番の冷え込みでも、天皇賞・秋で上位人気必至の2頭がいる今週の美浦は熱気にあふれている。その“大駒”イスラボニータとフェノーメノの追い切りは午前7時台。朝一番に行われた別の気になる1頭の動きを確認するために、鳥谷越は坂路モニターを見つめた。毎日王冠4着から臨むディサイファだ。

 大きく先行した僚馬メイショウカノン(3歳500万)を目標に、前半はゆったりと歩を進めていく。残り1Fで追い付くと、そこから強烈に伸びて豪快に4馬身先着した。モタモタとした動きで陣営も渋い表情だった毎日王冠時とは、まさにガラリ一変。見守った小島太師からも「ひと叩きでゴロッと変わった。きょうの動きは満点。凄い出来だ」と笑顔があふれた。

 狙いたくなるのは状態面だけではない。29日の段階でレース当日は雨予報。芝の重~不良で【2・1・1・0】と抜群の好成績を誇るこの馬にとっては大歓迎だ。師に「雨みたいですよ」と振ると「あまり喜ばせるなよ(笑い)。でも、高速馬場だって大丈夫だ」とさらにトーンはアップした。

 休み明けで明らかに完調手前だった前走でも、勝ったエアソミュールとわずかに0秒1差。そこから大幅にパフォーマンスを上げられる状態となれば、G1でも…の期待は高まる。27日に行われた天皇賞フェスティバルで「今年の毎日王冠組は厳しい」と語ってしまった鳥谷越だが、天候や枠順次第で十分に出番があると評価を改めた。

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2014年10月30日のニュース