「奇跡の馬」ラムタラ死す、22歳 無敗で欧州3冠、33億円で輸入

[ 2014年7月9日 05:30 ]

「奇跡の馬」と呼ばれたラムタラ。06年に英国に買い戻され余生を送っていた

 無敗で欧州3冠を達成し、「奇跡の馬」と呼ばれた名馬ラムタラが6日、けい養されていた英ニューマーケットのダルハム・ホール・スタッドで死んだ。22歳。ドバイの競走馬管理団体ゴドルフィンが7日、発表した。

 ニジンスキー産駒の同馬は94年にデビュー戦を勝った後、翌95年に英ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、凱旋門賞を制覇。71年ミルリーフ以来2頭目となる欧州3冠を成し遂げ、4戦無敗のまま引退した。

 引退後は種牡馬となり、96年に日本競馬史上最高額となる3000万ドル(当時約33億円)で輸入されたが目立った活躍馬を出せず、産駒のJRA重賞勝利は02年富士S(メイショウラムセス)と同年阪神ジャンプS(ミレニアムスズカ)だけ。06年に英国に買い戻され、余生を送っていた。同馬を管理したスルール師は「とても悲しい。彼は真のチャンピオンだった」とその死を悼んだ。

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2014年7月9日のニュース