06年ダービージョッキー・石橋師、武豊で船出「臨機応変に」

[ 2014年2月28日 05:30 ]

阪神土曜12Rでデビューする石橋師

 騎手時代にメイショウサムソンで06年ダービーを制した石橋守師(47)ら7人の調教師(関東2、関西5人)が、3月1日付で開業する。石橋厩舎の初陣は武豊(44)が鞍上を務める。どんな厩舎をつくり上げていくのか興味深い。

【阪神土曜12R】

 メイショウサムソンでダービーを勝ったのは06年。昨年、ムチを置いた石橋守が調教師としてターフに戻ってくる。今の心境は?「何しろ準備が多くてね」。おっと…。余裕十分に制したダービーとは対照的に、目下バタバタしているようだ。

 ただ、忙しくても丁寧に質問に答えるところは騎手時代と変わっていない。「厩舎の基本方針?モットー?うーん(3、4秒思案)臨機応変に、ってのはどう?」。これに食いついたのが横で興味深げに聞いていた武豊と幸四郎。「石橋さんらしいよ。それって出たとこ勝負ってこと?」。せっかくひねり出したモットーだったが、かわいい後輩の手によってネタへと変わってしまった。

 厩舎を支えるのは元騎手仲間。調教専門の調教助手を芹沢純一(12年引退)と小原義之(09年引退)が務める。「気心知れた仲。助っ人として頼りにしている」。最近はタブレットPCを持ち歩く調教師もいて、急速にハイテク化が進むが、師は?「メモよ、メモ」。このあたり、騎手時代に漂わせた昭和の香りが残って、何ともいい感じだ。

 サッと真面目な表情になり、石橋師はこう言った。「1頭の馬が競馬場へ行くまでの過程を大事にしたい。過程とは調教を含め、何から何までいろいろな意味で」。馬が勝つのは騎手1人の力によるものではない。馬主、調教師、助手、生産牧場、育成牧場…。数え切れないほどの人の思いがあって1勝につながる。指揮官はそれを痛感している。

 注目の初陣は阪神土曜12R・シゲルモトナリ。鞍上は武豊。「俺が石橋厩舎の先陣を切るよ」。何とも頼もしい言葉が後輩から出た。

 ◆石橋 守(いしばし・まもる)1966年(昭41)10月23日、滋賀県生まれの47歳。85年騎手デビュー。9468戦473勝。重賞は06年皐月賞、ダービー、07年天皇賞・春(全てメイショウサムソン)など15勝。受験2度目で調教師試験合格。

 ≪新調教師ひと言≫
 ▼高橋 康之師(41)ファンや馬主など、支えてくださる方々に愛される厩舎づくりを目指し、感謝の気持ちを忘れずに頑張りたい。

 ▼奥村 武師(37)国枝先生をはじめ、いろいろな方々の支えがあって、ここまで来ることができた。日本競馬の底力を上げていくことに貢献できたら。

 ▼武井 亮師(33)スタイルにとらわれず馬の状態を見極めて適切な管理をしていきたい。結果を出して、支えてくれた方々に恩返ししたい。

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