栗東トレセンに国内初の馬用MRI 今春からの運用目指す

[ 2014年1月24日 05:30 ]

栗東トレセンに導入された馬用MRI

 昨年12月に完成した栗東トレセンの新・競走馬診療所の施設見学会が23日行われた。国内で初めて導入された馬用MRI(磁気共鳴画像装置)をお披露目、2月以降、使用に向けての試験を繰り返し、今春からの運用を目指す。

 主な検査箇所は脚の蹄と球節部分。馬が立ったままの状態で患部のMRI画像を測定。従来のエックス線検査(骨折を判断)、エコー検査(炎症を判断)では分からなかった症状を診断することが可能になるという。同診療所の松田管理課長は「腱、関節の痛みなどを診ることができるようになる」と期待を寄せる。

 この新たな検査装置は英国のハルマーク社製、価格は約7000万円。欧州、米国などで導入されてまだ10年足らず。今後さらなる研究を重ねて検査方法の確立を目指していく。「これからデータを蓄積して判断していかないといけない。5年ぐらいはかかりそうですね」(松田管理課長)と見通しを語った。これまで診断できなかった症状を早期に発見できれば、大きな故障を減らすことにつながるはずだ。

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2014年1月24日のニュース