【若竹賞】デルフィーノ 大出世レースを制して桜花賞へ!

[ 2014年1月24日 05:30 ]

デルフィーノが牡馬を蹴散らしてG1戦線進出を狙う

 今週は京都で3歳オープンの若駒S(土曜)があるが、日曜中山の若竹賞も見逃せない。10年安田記念Vのショウワモダンなどを輩出している出世レースで、特に牝馬がVなら出世確実。注目は新馬戦を完勝した牝馬デルフィーノ。デビュー2連勝でG1戦線に名乗りを上げるか。

【若竹賞】

 若竹賞は今週のAJC杯に出走するダービーフィズ(昨年1着)、ヴェルデグリーン(11年2着)も好走したレース。牡馬の素質馬がそろうだけに、牝馬が勝つのは容易ではない。近10年で牡馬撃破を成し遂げたのは04年ダンスインザムードと10年サンテミリオンの2頭。前者は桜花賞と06年ヴィクトリアM、後者はオークスを制した。牝馬がVならG1当確!?だから、その挑戦は注目に値する。

 デルフィーノは11月の東京芝2000メートルでデビュー。超スローの瞬発力勝負で上がり3F33秒2と桁違いの剛脚を繰り出し、牡馬を一蹴した。その後はトモ(後肢)に少し疲れが出たこともあり間隔が空いたが、22日のWコースでの追い切りでは6F82秒6~1F12秒9でパートナーに大きく先着。2週続けて調教に騎乗した後藤は「先週は休み明けの影響かと思う動きだったが、今週は本来のいい動きだったので楽しみ」と好感触を示した。牧師も「1回ピュッとやればエンジンがかかる馬。動きは良かったですよ」と仕上がりに納得の表情だ。さらに「後藤騎手は馬の特徴をよく把握して、うまく乗ってくれる」と鞍上にも全幅の信頼を寄せている。

 初戦の東京から舞台は中山に替わるが、師は「スピードがあるが、引っ掛からないのが長所。そういうふうに調教しているし、中山も問題ない」と全く不安視していない。母の弟にAJC杯連覇を狙うダノンバラードという血統面の裏付けも魅力だ。ここまでは中距離路線を歩んでいるが、「今回の結果次第では桜花賞も視野に入ってくる」と師。“牡馬連破”で桜候補へ。今後を占う注目の一戦となる。

続きを表示

2014年1月24日のニュース