【宝塚記念】現役屈指の重巧者!雨の日は“バラード”で

[ 2013年6月21日 06:00 ]

雨の中、引き運動をするダノンバラード

 雨が好きやねん~。「第54回宝塚記念」の枠順が20日、確定した。阪神地方は降雨が続いており、パンパンの良馬場は望めそうにない。そこで、がぜん意気上がってきたのがダノンバラード陣営だ。やや重&重では【2111】。肺出血で戦線を離脱した僚馬オルフェーヴルの分まで快走する勢いだ。なお同レースは22日、前日売りを行う。

【宝塚記念】

 やしきたかじんの隠れた名曲に「雨の日はバラードで」がある。宝塚記念の後、ついこの曲を口ずさんでいるかもしれない。激しい雨が降り続く京阪神地方。現役屈指の重巧者、ダノンバラードのチャンスが広がってきた。

 日本列島を横断する台風4号。21日午後0時までの24時間に予想される雨量は近畿地方で250ミリ。たとえ温帯低気圧に変わり、東の海上に抜けたとしても、湿った馬場となる公算は大だ。池江師は3強に最大限の敬意を払いつつ、バラードが勝つための条件を口にした。

 「とにかく力のいる馬場は得意。当日、不良馬場になれば面白い。(1時間に)100ミリを超える雨が降ればチャンスは出てくると思うよ」

 気象庁発表による国内最大の1時間降水量は153ミリ。「100ミリ超え」は冗談としても、雨を願う気持ちは伝わってきた。バラードの道悪実績は相当だ。不良馬場の経験こそないが、重馬場で行われた昨秋のアンドロメダSを快勝。やや重馬場だった昨夏の関ケ原Sも圧勝。やや重&重は【2111】で複勝率8割。重や不良馬場の経験がないゴールドシップ、フェノーメノ。不良馬場の新馬戦で2着に敗れたジェンティルドンナに対して、雨が大きなアドバンテージとなることは間違いない。

 出来の方も文句なし。最終追い切りはCWコース3頭併せで、直線ではマナクーラ(7歳1600万)、インバルコ(7歳オープン)を置き去り。1Fは楽に11秒9を刻んだ。「いい動き。中2週だし、川田騎手もそんなに追ったわけではないが良かったよ」(池江師)。僚馬オルフェーヴルが1週前に肺出血のアクシデントで回避。田重田(たじゅうた)助手は「オルフェの分までという気持ち」と闘志を燃やしている。

 ◆「雨の日はバラードで」 86年10月21日発売のアルバム「For You~やっぱ好きやねん~」に、代表曲として知られる「やっぱ好きやねん」などとともに収録されている。ちなみに、やしきたかじんは09年秋華賞を勝ったレッドディザイアの母グレイトサンライズの馬主だった。

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2013年6月21日のニュース