ばんえいの「中高年の星」 ゴールデンバージ引退へ

[ 2012年10月9日 17:06 ]

ばんえい競馬で「中高年の星」として人気を集めたゴールデンバージ

 北海道帯広市の「ばんえい競馬」で処分寸前から異例の復活を遂げ、「中高年の星」として人気を集めた史上最高齢の現役馬ゴールデンバージ(牡、15歳)が引退することになった。馬主の奈井江町の川端悟さん(63)が9日、明らかにした。引退後は川端さんの牧場で、のんびりと余生を過ごす。

 人間では70歳近くに当たる高齢に加え、今春に傷めた後ろ脚の具合が良くないことから引退が決まった。28日に帯広競馬場で引退セレモニーがあり、脚の状態次第では引退レースにも出る。

 ゴールデンバージは1997年生まれで、99年デビュー。大型馬が鉄ソリを引いて坂のある障害コースを走る北海道独特の競馬で勝ち星を重ねたが、徐々に成績が落ち、2009年に一度登録を抹消された。

 食肉にされそうだったところを、レースを見ていて瞬発力にほれ込んだ川端さんが購入して再登録。10年7月の復帰戦では後続を10秒以上引き離して圧勝した。14歳だった昨年6月には、ばんえい競馬最高齢となる勝利を記録し、復帰後は5勝を挙げた。ストラップや手拭いなど関連グッズも人気だった。

 復帰戦前からの付き合いの山田勇作調教師は「万全の状態に戻し、もう一度勝たせてやりたかった」と話している。

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2012年10月9日のニュース