【秋華賞】東の刺客アイムユアーズ ジェンティル3冠止める!

[ 2012年10月9日 06:00 ]

秋華賞に出走予定のアイムユアーズと池添

 さあ秋のG1再開!!今週は3歳牝馬の頂点を争う「第17回秋華賞」が行われる。ジェンティルドンナの「3冠」が懸かる一戦となるが、待ったをかけるべく意気上がるのが関東の刺客アイムユアーズ。古馬を相手に前走クイーンSで3つ目の重賞をもぎ取り勢いをつけての参戦。体も大きく成長して、大一番へ万全の態勢が着々と整いつつある。

 逆転1冠に向け、東の切り札アイムユアーズが万全の態勢を整えている。オークス4着後、初めて古馬に挑んだ前走・クイーンSは道中5番手から早めに動いて重賞3勝目。最後はラブフールに首差まで詰められたが、完勝といえる内容だった。手塚師は「24キロ増は成長分を含めても余裕はあったが、自分から勝ちに行き、正攻法で押し切った。確かに52キロと負担重量は楽だったが、内容には満足」と目を細めた。

 その後は一度リフレッシュ放牧に出て、9月7日に美浦に帰厩。順調に調教を積み、1週前の3日は池添が栗東から駆けつけ、古馬のマイネイサベル(4歳オープン)と火花の散る併せ馬。約2カ月ぶりに愛馬と再会した池添はストレートに好感触を伝えた。「札幌の時は余裕残しの体(24キロ増)でそれでも勝ってくれた。今回は体も締まって、走りも息遣いもいい」。

 春は桜花賞3着、オークス4着と涙をのんだが、手塚師も“逆転”の希望を捨てていない。着実なパワーアップが自信の源だ。指揮官は「正直、早熟かと思っていたが、馬が随分良くなっている。体もがっちりしてきたし、京都への輸送はあっても460キロ台(前走・クイーンSは468キロ)はキープできると思う」と目を輝かせた。桜花賞が450キロ、オークス444キロだから、10キロ以上増えた分は全て成長分だ。

 自由自在に立ち回れる機動力が最大の武器。京都は2歳時のファンタジーS優勝でクリアしているのも心強い材料だ。池添は「乗りやすいし、器用な馬。京都2000メートルはこの馬には合うと思う。2冠馬はいるけど、競馬は何が起こるか分からない。十分にタイトルを獲るだけの力はある馬。頑張ります」と白旗は決して揚げず、逆襲の機をうかがっている。

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2012年10月9日のニュース