【毎日王冠】グランプリボス　失速で今回は割り引き…

　【東西ドキュメント・栗東＝３日】“しまい、バタバタ”とこの世界で使う専門用語がピタリ当てはまる内容だと菱田は思った。毎日王冠を狙うグランプリボスがＣＷコースでラスト１４秒３もかかった要因は、併せた２歳馬タイセイドリーム（デイリー杯２歳Ｓに出走）が超ハイペースでぶっ飛ばしたからだった。３角でまだ１０馬身は離されており容易に追いつけないシーン。直線で相手がへばったために抜き去ったもののこちらもバタバタ…。

　「ありえないペースで引っ張られたからね」とグランプリボスに同情気味だった矢作師は、厩舎周りの運動に出た姿に視線を送ると「ほら、太いという体じゃないよ。負荷をかけたかったので当初の目的だけは達成できた」と続けた。

　しかし、Ｇ１・２勝の実績をもってしても今回の毎日王冠は割り引きでいいはず。「距離が１ハロン長い。メンバーも強い。休み明けは走らない」と減点材料を認めているからだ。