【毎日王冠】スマイルジャック年１度の“お務め”気配

　【東西ドキュメント・美浦＝３日】スマイルジャックの追い切りはここ数年の美浦風物詩。７歳秋まで半年以上の長期休養は一度もなく、頑張ってきた無事これ名馬。この日はセイエイ（４歳障害オープン）を５馬身後ろから追って、手綱を抑えたままで２馬身先着の豪快デモ。「この馬には頭が下がります。好きに書いてやってください。昨年の安田記念（３着）の後、１年以上の長いトンネルに入ったけど、京成杯ＡＨ（２着）でそれも抜け出してくれた」。小桧山師の笑顔に小田も心洗われた。

　昨秋以降は２桁着順もあったが、前走はハンデ５７・５キロで一度は先頭に立つ惜敗。ダービー２着の輝きが戻ってきた。「この馬、１年に１度は必ず勝ってくれるので。賞味期限は残り３カ月ですけどね」と師は笑顔で結んだ。２歳時から１年に１勝ずつ積み上げ、計５勝。気がつけば、今年も１０月。ジャックが毎日王冠で“お務め”を果たす気配を小田は感じていた。