【デイリー杯2歳S】エテルネル突き抜けた!距離延長問題なし

[ 2012年10月4日 06:00 ]

マイネルエテルネル(右)はプランタンビジューと併せて追い切られ1馬身半の先着

 「第47回デイリー杯2歳S」(6日、京都)の追い切りが3日、栗東トレセンで行われ、小倉2歳S覇者マイネルエテルネルが栗東坂路で躍動、態勢をキッチリ整えた。

 朝一番の坂路。小倉2歳S覇者マイネルエテルネルの最終追い切りから出来の良さが伝わってきた。カレンチャンの半妹として注目を集めるプランタンビジュー(今週デビュー予定新馬)を目標にしてスタート。最初の1Fを過ぎたところでスピードの違いで追い付き、そのまま並走する。激しく追われる僚馬を横目に見ながらラスト1Fでゴーサインをもらうと、一瞬で突き抜けて1馬身半の先着だ。感触を確かめた和田の声が弾んだ。

 「絶好調ですね。この前より断然いいですよ。背中の感じや、追ってからの反応がすごく良かったし、沈んでる感じもありました」

 この馬の追い切りと言えば、もたれるシーンが付き物だったが、今回に関しては「いつもよりだいぶマシでした」と合格点を与える。重賞制覇当時以上の気配とあって、仕上がりに関しては申し分ない。

 あとは距離との戦いだ。デビュー2戦はともにスプリント戦。一気に400メートル延びるマイルへの不安がないと言えばウソになる。実際に和田も「距離はやってみないと分からへんけどね」と一歩引いたコメント。そのうえで期待感を口にした。

 「決してガムシャラに走っていく感じじゃないし、息さえ入れば大丈夫だと思う。千六まではこなしてほしいからね」

 思いは西園師も同じだ。「ここを勝って、暮れの朝日杯につなげたい」というセリフが期待の表れ。そしてこの人らしく強気に締めくくった。

 「2勝馬は1頭だけだからね。自分の力はきっちり出せる状態だし、何も心配することはありませんよ」

 今年のマイネル軍団でNo・1と評価される逸材。一気の距離延長を克服して、ここも通過点にして見せる。

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2012年10月4日のニュース