【阪神JF】北村宏の“復帰祝い”はガーネットで

[ 2011年12月8日 06:00 ]

<阪神JF>ブルームーンピサ(右)と併せて追い切るガーネットチャーム

 【G1ドキュメント・7日】近年の阪神JFは1勝馬でも素質があれば通用する舞台。寺下が今年見た新馬戦の中で強烈なインパクトを感じたのが、抽選組のガーネットチャームだ。追い切りは開門直後の芝コース。その背には11月9日の調教中に左鎖骨骨折を負い、今週から騎乗を再開する北村宏の姿があった。ブルームーンピサ(4歳1000万)を3馬身追走し直線で内に入ると古馬相手に楽に併入に持ち込んだ。時計は5F67秒3~1F12秒1をマーク。引き揚げて来た人馬の元へ鹿戸雄師が近づくと、その輪に寺下も加わった。

 「並んでいる間はもうちょっと行ってくれという感じはあった」(北村宏)「まあ、でもやればなんぼでも動くからな」(鹿戸雄師)と談笑ムード。その後、鹿戸雄師を直撃すると「前走(新馬戦)を使ってからテンションも保っているし落ち着きはあるね。体は輸送で減るかもしれないが、しっかりと食べられているし問題ないよ」と好感触。

 前走はラスト1Fで外に持ち出すと、一瞬にして前をとらえて1馬身1/4差の快勝。2~4着は道中3番手以内にいた先行馬。前残りの流れを1頭だけ次元の違う脚で抜き去った。「距離は延びても大丈夫だし、北村の“復帰祝い”になればいいね」と指揮官はニヤリと笑った。

 外回りコースとなった06年以降、抽選突破組が3勝をマーク。06年ウオッカ(9分の8)、07年トールポピー(12分の6)、08年ブエナビスタ(17分の6)。まずは抽選突破。第一関門さえクリアできれば勝負になると寺下は確信した。

 

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2011年12月8日のニュース