システム障害…全国で相次ぎ打ち切り、中止

[ 2011年12月8日 06:00 ]

競輪のレース中止を知らせる場外車券売り場の看板

 7日に予定されていた競輪は、車券投票、払い戻しを管理するシステムに障害が発生したため、本場開催をしていた全国14カ所で相次いでレースを打ち切り、1カ所は中止となった。同システムは車両情報センターが管理・運営しており、全国の競輪場、サテライトが利用している。競輪を統括するJKAは7日午後9時に復旧の見通しがついたとしてきょう8日の開催を予定通り実施すると発表した。なお北陸銀行、高知銀行を利用しているファンは電話投票(インターネット投票を含む)ができない。

 JKAによると、システム障害が発生したのは7日午前10時40分頃。車両情報センターの投票中継システムに不具合が生じ、データ通知が遅れ、開催していた全国14の競輪場で払戻金の表示ができなくなった。そのためレースの発走時間が大幅に遅延。復旧のメドが立たないため、大垣、松阪、防府、武雄は第6レース以降、前橋、千葉、川崎、静岡、奈良、高松、熊本は第7レース以降、立川、福井は第8レース以降、大宮は第9レース以降がそれぞれ中止。ナイター開催の松山は全レースが中止、順延になった。最近では10月7日の松阪・共同通信社杯秋本番でインターネット投票に不具合が発生していたが、1時間ほどで復旧。今回のように全国的なトラブルに発展したのは初めて。7月8日には川崎競馬が同様のシステムトラブルで開催を中止している。

 7日の前橋競輪場では14時27分、大型ビジョンに開催打ち切りの案内が映し出された。7R以降の発走を待ちわびていたファンは残念そうな表情だったが、大きな混乱はなかった。

 各競輪場における前売り発売や、インターネット投票などで発売済みだった車券は全額払い戻しとなる。

 ▼財団法人車両情報センター平柳豊理事長 重大なシステム障害を引き起こし、競輪をお楽しみのお客さま、関係者の皆さまに多大なご迷惑をおかけしましたことを心よりおわび申し上げます。今後、再びこのような障害を発生させないよう万全を期しますので、お客さまにおかれましては引き続き競輪をご愛顧たまわりますようお願い申し上げます。

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2011年12月8日のニュース