“師匠”はエアシェイディ 小野寺祐太コツコツ技術磨く

[ 2010年8月6日 06:00 ]

トレノローザの稽古をつける小野寺騎手

 【飛び出せ!!ヤングジョッキー】2年目の小野寺祐太騎手(20=伊藤正)は中2の時に競馬好きの友達の影響を受けて騎手を志した。だが、競馬学校の試験は不合格。高校へは進学せずに千葉県にある馬の専門学校・プロスパーホースマンアカデミーに入学。1年間、寮生活を送った。06年に2度目の受験で競馬学校合格。09年3月、騎手デビューした。

 伊藤正師は「乗り役は馬に教えられる。G1に出るような馬に乗れば、体で一流馬の感触をつかんでくれる」と調教では愛弟子を乗せている。エアシェイディに関して小野寺は「手綱を放した瞬間、一気に加速する。加速度が他の馬と全然違う」と感触を口にする。
 今年の4月には香港に遠征したネヴァブションに同行。「向こうの競馬はアグレッシブだった。勝ちにこだわる姿勢を学びました」と海外の競馬に触れたことは大きな財産となった。
 現在5勝をマーク。今年の目標は2ケタ勝利と控えめだが「大レースに騎乗できるようにコツコツ技術を磨いていきたい」と意気込む。今週は新潟で7鞍に騎乗。日曜12Rで初コンビを組むタイキブルースは「調教で乗って走りそうな感じ。短い距離は合う」と好感触だ。

 ◆小野寺 祐太(おのでら・ゆうた)1990年(平2)3月12日、宮城県生まれの20歳。伊藤正徳厩舎所属。1メートル62、46・5キロ。カラオケ十八番はacid black cherry「冬の幻」。好きな芸能人は北乃きい。

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