ビッグよりビッグチャンス!チャリロトが8億円突破へ

[ 2010年8月6日 16:49 ]

 神奈川県平塚市の平塚競輪が2008年4月に他の競輪場に先駆けて導入した7重勝単勝式の「チャリロト」のキャリーオーバーが、7億9347万7950円にまで達している。次回11日からの開催中にも8億円を突破する。

 的中が1口なら、サッカーくじ「ビッグ」の1等当せん金6億円を大きく上回る、日本史上最高額の配当を得られるとあって売り上げは好調。一獲千金狙いで、これまで競輪に興味がなかった人が購入するケースが増えているという。

 チャリロトは最後の7レースの1着をすべて当てるもので最大払戻金は12億円。1口200円でインターネットからのみ購入可能。買い目はコンピューターによる自動発番。キャリーオーバーが2億5千万円を超えている小倉や1億円強の伊東のほか松戸、豊橋競輪なども導入している。

 平塚市の公営事業部によると、キャリーオーバーが6億円を超えた3月末以降、1日ごとの売り上げが急増し、7月の前回開催までのほとんどの日で1千万円以上を記録。1日で100万円に満たない他場もある中で、異彩を放っている。

 競輪ファンの中心は50~60代だが、チャリロトの購入者で最も多いのは30~40代。「新たな競輪ファンの獲得につながれば」との期待通り、競輪人気の低迷打破に光明が差し込んでいる。公営事業部の安藤英一事業課長代理は「チャリロトが競輪そのものに興味を持つきっかけにもなっていると思う。今後も努力したい」と力を込める。

 もっとも、高額キャリーオーバーに複雑な思いを巡らす関係者も。ある担当者は「的中後は売り上げは落ちる。早く当たってほしいが、もうしばらく当たってほしくない気持ちもあって…」と揺れる胸中をのぞかせた。

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2010年8月6日のニュース