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【1997年5月】MajiでKoiする5秒前/広末涼子 4コマ漫画でデビュー“予言”

[ 2011年5月9日 06:00 ]

4コマ漫画に描いた人生プランがトントン拍子で実現していった広末涼子
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 ★97年5月ランキング★
1 Hate tell a lie/華原朋美
2 渚にまつわるエトセトラ/Puffy
3 MajiでKoiする5秒前/広末涼子
4 Glass/河村隆一
5 口唇/GLAY
6 Sweet Emotion/相川七瀬
7 LOVE LOVE SHOW/THE TELLOW MONKEY
8 やさしい気持ち/Chara
9 夢じゃない/スピッツ
10 私だけの天使~Angel~/松田聖子
注目コンビニ/猿岩石
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

 【MajiでKoiする5秒前/広末涼子】

 アイドル不在といわれた90年代。強いて言えば…というただし書き付きながら、広末涼子は20世紀最後を代表するアイドルだった。

 歌手デビューが決まった時点で出演CMは6本、写真集は同時に2冊発売し、それぞれ40万部を売り上げ「ヘアヌードどころか、水着もなし、タンクトップ止まりでこの数字は脅威というほかない」と関係者を驚嘆させた。

 歌手は副業的な色合いが濃かったが、“絶滅種”のアイドルのデビュー曲を大々的に売り出そうと、所属レコード会社のワーナーは女性を中心に幅広く支持される、カリスマ的存在だった同社所属の竹内まりやに作詞作曲を依頼した。

 薬師丸ひろ子、河合奈保子、中森明菜ら80年代のトップアイドルに曲を提供することはあったが、一からプロデュースに参加するのは竹内にとって意外にも初めて。中学生の愛娘から広末のことが学校でもよく話題になると聞き、興味を持った矢先にこの話があり、引き受けるかどうか独自にリサーチ。CMを見たり、インタビュー記事を読み「初々しさの中にもしっかりしたものを持っている。同世代ののアイドルとは全く違う感性がある」と見込んで、レコーディングにもつきっきりで指導することを決めた。

 小学校に上がる前から「15歳でモデルデビュー、18歳で女優になって、23歳でレコード大賞を獲る」と公言してはばからなかった。その夢は中学生になっても変らず、自ら描いた4コマ漫画には芸能界デビュー→女優→歌手デビューの順で埋めていった。

 「今までは本当にどれも実現してビックリ」と広末。最後のコマのレコード大賞受賞はならなかったが、デビューの年に紅白歌合戦に初出場。大みそかに日本を代表するスターの一員として、音楽業界最大のイベントに参加した。

 「Majiで…」はオリコンチャート初登場2位。1位には手が届かなかったが、岡本真夜が曲を提供した2曲目の「大スキ!」は初登場1位に。以後原由子、広瀬香美と次々話題性のある女性ボーカルの曲を歌い続けた。
 

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