藤井棋王 前哨戦で先手取られた 伊藤七段が答えた富山・魚津市の印象言い損ね 4日棋王戦第1局

[ 2024年2月4日 05:00 ]

棋王戦第1局の前夜祭に出席した(左から)藤井聡太棋王、伊藤匠七段
Photo By スポニチ

 藤井聡太棋王(21)=王将など8冠=が3日、伊藤匠七段(21)の挑戦を受け、富山県魚津市の新川文化ホールできょう4日開幕する第49期棋王戦5番勝負の第1局対局場検分に臨んだ。その後、同市内のホテルで前夜祭に出席し、初防衛への意気込みを語った。

 第1局から魚津市、金沢市、新潟市と能登半島地震の被災地に近い対局場を巡る5番勝負。最大震度7の地震では、富山県内も富山市などで5強を観測した。魚津市では比較的揺れが小さかったが、藤井は「被災された方へお見舞い申し上げます。大変な状況の中、対局の準備をしていただいた。それに応えられるよう精いっぱい頑張りたい」と感謝を述べた。

 ところが司会者からの質問は、被災地への思いと魚津市の印象についてだった。続いてマイクを握った伊藤がお見舞いを述べた後、魚津名物の蜃気楼(しんきろう)について語って参加者のどよめきを誘うと、8冠の負けず嫌いに火が付いた。

 お互いの印象について聞かれた次の質問でまず「魚津の印象を(言い損ねて)、すみません」と切り出して笑いを誘い「魚津埋没林というものがあると聞いている。ぜひ見に行きたい」。同市内に博物館もある特別天然記念物へ言及した。

 同学年の伊藤とは昨秋の竜王戦でタイトル戦初対決し、4勝0敗で制した。1勝も返せず敗退した伊藤だが、早速挑戦権を獲得してリターンマッチの舞台へ舞い戻った。対局は1日制4時間で行われるが前哨戦では伊藤に一本取られた形だ。

 2月に入り、菅井竜也八段(31)を挑戦者に迎え、開幕3連勝とする第73期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)とのダブルタイトル戦へ突入する。3連覇へ王手をかけて臨む7、8日、東京都立川市「オーベルジュ ときと」での第4局へ弾みをつけるためにも、感謝の思いも原動力とする。

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2024年2月4日のニュース