【ブルーリボン賞・主演男優賞 助演女優賞】神木隆之介&浜辺美波“らんまん夫婦”息ピタリ

[ 2024年1月24日 05:00 ]

第66回ブルーリボン賞各賞決定 ( 2024年1月23日 )

ゴジラを手にポーズを決める浜辺美波
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 東京映画記者会(スポーツニッポン新聞社など在京7紙の映画記者で構成)が選ぶ「第66回ブルーリボン賞」(23年度)の各賞が23日、決定した。山崎貴監督(59)の「ゴジラ―1.0」が作品賞、神木隆之介(30)の主演男優賞、浜辺美波(23)の助演女優賞と3冠に輝いた。

 「めちゃッ…くちゃうれしいです」。神木の声が弾む。主要な映画賞では初戴冠。2歳でデビューし芸歴28年、実写にアニメに多くの話題作に主演し、芸達者で知られるだけに意外だ。出演作が軒並み高評価を得るのを喜ぶ一方で「僕個人の賞は縁遠いだろうなと思い始めていた」との言葉に喜びがにじんだ。

 「ゴジラ」では生き延びた元特攻兵役。ゴジラ怖さに機銃を撃てず、部隊を壊滅させた苦悩から、死に場所を探すように生きるさまを演じた。そんな男が戦災孤児を抱え必死に生きる女と出会う。演じたのは浜辺。昨年のNHK連続テレビ小説「らんまん」の夫婦役共演も話題の2人だ。

 コンビで応じた取材は、ちゃちゃを入れ合い和やかに進んだ。神木が「らんまんの夫婦関係と同じ。僕が手の内で転がされている。先に撮ったゴジラは、それほどでもなかったけど、らんまんで立ち位置が変わってしまった」と苦笑いすれば、浜辺が「私は後ろを静かについて行っただけ」と笑みをたたえて訂正。そこに神木が「後ろからナイフを突きつけられた気持ちでした」とかぶせる。

 そんなやりとりも、互いへの信頼が絶大だからこそ。神木は浜辺を「度胸がある。勝負どころでちゃんと勝負し、勝てる強さがある」と評し、浜辺は「物心ついた頃から芝居している人は、こんなにも緻密に計算し、感情も織り込むのかと。構造が分からない複雑な芝居、考え方。その深層までは見えなかった」と尊敬を隠さない。

 世間に強烈な印象を残しただけに、浜辺は「次(の共演)は8年後、12年後くらいでしょ」と語る。一方で「次は神木さんを退治する役がしたい」「浜辺さんと敵対するのもいい」と応酬。共に敵役での再演を熱望している。近いうちに再び銀幕で見てみたい2人だ。

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