藤山扇治郎　長男に見いだす藤山“四代目”の資質…寛美さんの映像見て「面白い顔したり」

藤山扇治郎
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　故藤山寛美さんの孫で松竹新喜劇のプリンス、藤山扇治郎（35）出演の「松竹新喜劇新春お年玉公演」が来年2日、京都南座で開幕する（9日まで）。

　入団して10年の節目を迎える2023年、寛美さんも演じた名作「裏町の友情」で幕を開けることになり、扇治郎は「改めて祖父の凄さを感じています。今、聞いても胸に響くセリフがいっぱいある」としみじみ話した。

　10年の間に結婚し、子どもも生まれ、プライベートは激変した。2歳のひとり息子は寛美さんのビデオを見て「“じいじ”とか言いますし、まねして面白い顔したりします」。寛美さんから藤山直美、扇治郎と受け継ぐ“四代目”への資質は十分。約3カ月前から日舞も習い始め、妻で元宝塚星組トップスターの北翔海莉とともに稽古に通っているという。「俳優の仕事じゃなくても人生の何かに残ってくれれば」と父の顔ものぞかせた。

　今後は歴史ある劇団を背負っていく立場。「この劇団はチームワークが大事なんで、皆が生き生きと、そして新しい作品含め、レパートリーを増やしていきたい」と語る目にも力がこもっていた。