藤井竜王、初防衛王手の第5局を前に意気込み 王将戦挑戦者が羽生九段に決まり「楽しみにしている」

[ 2022年11月24日 18:44 ]

「光の道」で知られる宮地嶽神社でお祓いを受ける藤井聡太竜王と広瀬章人八段(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太竜王(20)=王将、王位、叡王、棋聖含めて5冠=が挑戦者に広瀬章人八段(35)を迎える第35期竜王戦7番勝負第5局はきょう25日から福岡県福津市の宮地嶽神社貴賓室で始まる。24日は対局場検分を行い、対戦成績3勝1敗で初防衛へ王手をかける藤井は「防衛のかかる1局と意識せず、これまでの対局内容、反省点を踏まえてやれれば」と語り、広瀬は「ここからは1局でも多く指せるようにとの思いで頑張りたい」と意気込んだ。

 藤井は来年1月8、9日の第1局で開幕する第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負で、挑戦者に羽生善治九段(52)を迎えることが決まった。両者はタイトル戦で初の激突。通算の対戦成績は藤井の6勝1敗だが、「番勝負だとより相手の方の棋風を感じることがある。楽しみにしている」と歴史的対決を心待ちにする心境を語った。

 また23日、ドイツ相手に劇的な逆転勝利を挙げたサッカー日本代表について「前半まで見て寝てしまいました」と苦笑い。7番勝負がW杯開催期間と重ねることに触れ、「対局も注目してもらえるとありがたいし、それに見合う対局にしていきたい」と決意を語った。一方、スポーツ通の広瀬は移動前日だったが試合終了まで見たと回想。「日本代表の置かれた状況が(自身に)似ていなくもない。勝負の世界に絶対はないと、いい刺激になりました」とカド番へ追い込まれた7番勝負と重ね合わせた。

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2022年11月24日のニュース