糸谷八段、残留へ希望 渡辺名人との“1勝3敗”対決制す

[ 2022年11月12日 04:46 ]

感想戦を行う糸谷八段(撮影・藤山 由理)
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 第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグは11日、東西の将棋会館で2局を行った。

 1勝3敗同士の対戦は糸谷が制した。横歩取りの構想から外れ、超難解な中終盤となったが、96手目△9五角と盤面を広く使う展開に糸谷は「少し元気が出てきました」。相手王を挟撃し、最後は手番を得て一気に寄せ切った。7日の服部戦白星でリーグ12連敗から脱出。連勝で残留の可能性を残し「競り合いの勝負ができるようになった」と手応えも示した。4敗目となった前王将の渡辺は残留が風前のともしび。「▲2八金の周辺から悪くなってしまった」と91手目を悔いていた。

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