フジ「ポップUP!」年内打ち切り 番組開始わずか9カ月 改編期待たず

[ 2022年8月27日 04:00 ]

年内で打ち切りになることが分かった「ポップUP!」(フジテレビ公式サイトから)

 フジテレビ昼の情報番組「ポップUP!」(月~金曜前11・45)が年内で打ち切りになることが26日、分かった。「バイキングMORE」の後番組として4月に始まったが、わずか9カ月で終了。低視聴率が続き、改編期である来年4月を待たずに新番組を立ち上げる異常事態となる。

 同番組は、同局の佐野瑞樹(50)と山崎夕貴(35)の両アナウンサーが進行役を務め、曜日ごとに俳優やタレントがMCを務めている。「バイキングMORE」とほぼ同じ3時間の生放送だが、時事ネタや芸能スキャンダルを扱った前番組とは異なる路線で、生活情報やトークが中心になっている。

 打ち切りの大きな理由は視聴率の低迷。開始当初は平均世帯視聴率(関東地区、ビデオリサーチ調べ)は3%台だったが、6月以降は1%台に沈んだ。直近4日間も1・5、1・7、1・6、1・5と、一度も2%を超えることがなかった。

 こうした状況から、局内では早くから打ち切りの話が浮上。さらに、6月にチーフプロデューサーにパワハラ疑惑が浮上し番組を外れた。責任者がいなくなったことも流れを加速させた。

 帯番組の改編は通常は4月か10月に行われる。年内打ち切りについて同局関係者は「4月まで待っていられないということ。それだけ視聴率改善の兆しがみられないのだろう」と話した。後番組については、現番組担当の情報制作局ではなく、バラエティー制作班が担当する。

 出演者側には、番組終了は知らされていなかった。打ち切りはこの日、ウェブサイト「週刊女性PRIME」が報じたが、出演者の事務所関係者の多くが「報道で知った。その後も番組側から正式な説明はない」と話している。

 フジテレビの昼の帯番組は、2014年に長寿番組の「笑っていいとも!」が終了。司会が曜日替わりの「バイキング」をスタートさせたが、わずか1年で月曜司会の坂上忍(55)が全曜日の総合司会に変更。歯に衣(きぬ)着せぬ発言で人気を得たが、坂上が動物の保護活動に注力するために今年3月で終了していた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年8月27日のニュース