【芸人 イチオシ】なかやまきんに君、吉本退社で仕事量7倍にパワーアップ!ウハウハのイチオシ仕事とは

[ 2022年8月27日 09:00 ]

今年5月、アメリカで開催された「マッスルビーチインターナショナルクラシック」メンズマスターズ40歳の部門で優勝し、晴れやかな表情のなかやまきんに君
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 【芸人 イチオシ】「パワー!」や「ヤー!」など力技ギャグでおなじみの、なかやまきんに君(43)。昨年末に吉本興業を退社し、今年1月から個人事務所を立ち上げて活動しているが、仕事量は、なんと7倍に激増!ただいま人生のボーナスタイムを満喫している。

 そんな人生パンプアップな、きんに君のイチオシメニューは自身が手がける「ザ・オンラインフィットネス」だ。オンラインでつなげて筋トレ指導を配信するサービスで「日本中の体脂肪を燃やす!」をテーマに4月から始め、会員数は既に3000人弱。きんに君が考えたメニューを週に2回、1時間行う。器具は使わず、手を広げた範囲のスペースがあれば、誰でも気軽にできる。

 「生配信では同時接続で600人から900人が一緒にトレーニングする。同じサービスをしている人の中で、この人数は一番多いみたい」。長年、マッチョ人口の増殖を考えていただけに大喜びしてしている。

 とはいえ、慣れない作業だけに、たまには失敗もある。生配信中にパソコンが熱を持ち、授業中断のハプニングでは会員のナイスフォローに助けられた。

 エアコンを付けても室温は38・7度を計測。あまりの暑さに機材もダウンして映像が途切れ途切れの静止画状態に。その時は会員が「映像がコマ送りで、“ボラギノールのCM”みたい」とツッコミ始め、コメント欄で各自で大喜利。冷や汗で汗だくとなった、きんに君のピンチを、みんなが笑いの力でカバーしてくれた。

 目下の悩みは、筋肉量に反比例するかのように維持するのが大変な“お笑い筋力”だ。ファンからは「筋トレを始めてから尊敬の念が先立ってテレビに出ていても笑えない」「笑うより先に凄い!がくる」との声も上がる。なかにはテレビを正座して真顔で見る強者もいるという。オンラインフィットネスを始めて、きんに君で笑わない人が着実に増えているようだ。

 「どっちにしろ笑ってないんかい!できたら真剣に見なくていいから笑ってください!」と訴えれば訴えるほど、お笑いからは遠ざかっていく不思議なキャラ。こうなれば「パワー!」の力技にさらに磨きをかけるしかない。

 実際に広告案件や大手企業のCM撮影でも求められるのはパワーワードというケースが多い。「緊張しながら現場に行って、どんなことをするのかなと思ったら、紙が1、2枚置いてあって、“パワー!“と“ヤー!“しか書いてない」。企業の求めるものは案外シビアである。

 お笑いは「アルバイト感覚」だ。「テレビに出てきたら、“大きい声出せたね”そしたらもう合格だよって見てほしい」。トレーニングに打ち込む厳しい姿は、そこにはない。

 今年5月にアメリカで開催されたボディービル大会に出場し40歳の部門で優勝するなどピカイチの活躍。今月28日の「ボディビル日本マスターズ選手権大会」に向けて相方である筋肉を日々追い込んでいる。手に入れた新しい肩書は“たまに面白いボディービルダー”だ。

 会員が勝手に大喜利で盛り上がってくれる「ザ・オンラインフィットネス」は、実はきんに君のお笑い筋トレにつながっているのかもしれない。みんなの「パワー!」を支えに“いつも面白いボディービルダー”へ。もう少しだけ面白くなれれば、仕事量10倍も夢ではなさそうだ。

 ◇なかやまきんに君 1978年(昭53)9月17日生まれ、福岡県出身の43歳。2000年にピン芸人としてデビュー。06年「R―1ぐらんぷり」のファイナリスト。22年5月、アメリカで開催されたボディービル大会「マッスルビーチインターナショナルクラシック」メンズマスターズ40歳の部門で優勝。同年7月「東京クラス別ボディビル選手権大会」マスターズ40歳以上級で3位入賞。血液型AB型。

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