藤井王将 菅井八段とのA級順位戦始まる 菅井は対藤井戦2勝の中飛車を採用 弁当も2個!

[ 2022年8月10日 12:52 ]

A級順位戦の2回戦で菅井竜也八段(右)と対局する藤井聡太王将(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含めて5冠=が10日午前10時、地元・名古屋将棋対局場で、名人戦A級順位戦の2回戦に臨み、菅井竜也八段(30)との対局が始まった。あらかじめ先後は決まっており、菅井の先手。戦型は菅井の中飛車になった。

 居飛車党の藤井は16年10月のデビュー以来、中飛車との将棋が計29局あり、25勝3敗1千日手。勝率・893の高率を誇るがこの3敗のうち、2敗を菅井から喫していた。

 つまり初対戦から菅井が中飛車で2連勝し、その後、2度の千日手指し直しを挟んで藤井が5連勝を返し、対戦成績を逆転した。5連勝の最初の2勝は菅井の中飛車を打ち破った。8度目の対戦にして今回初めて、持ち時間6時間の順位戦での激突。菅井がエース戦法を繰り出して必勝態勢を敷いた。

 A級は棋士10人が総当たりで9局ずつ指し、来春開幕の名人戦で渡辺明名人(38)への挑戦権を争う。1回戦で藤井は佐藤康光九段(52)に勝利、菅井は今春の名人戦挑戦者の斎藤慎太郎八段(29)に敗れた。

 正午からの昼食休憩までに26手進み、昼食メニューは両者青椒肉絲(チンジャオロース)弁当。菅井は味噌串カツ弁当を追加した。

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2022年8月10日のニュース