元KAT-TUN・田中聖被告が黒メガネに特大マスクで初公判出廷 「歌手です」に裁判長「まあよろしい」

[ 2022年6月10日 17:00 ]

田中聖被告
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 覚醒剤を使用したなどとして、覚醒剤取締法違反(使用、所持)などの罪に問われたアイドルグループ「KAT―TUN」の元メンバー・田中聖被告(36)は10日、名古屋地裁(平城文啓裁判官)の初公判に出廷。起訴事実について「間違いありません」と述べた。検察側は懲役2年を求刑。判決は6月20日に言い渡される。

 上下黒のスーツに黒っぽいネクタイを締めた田中被告。髪は3月25日に保釈された際から少し伸びて、センターで分け、黒いメガネをかけていた。特大マスクで顔は6割が覆われ、表情は見えず。法廷に姿を見せてから、傍聴席には視線を送らず、ジッと前を見据えたままだった。冒頭で証言台に立ち、名前と生年月日、住所を確認された後「職業は?」との問いに「歌手です」と答え、裁判長から「音楽家と書いてありますが。まあ、よろしいでしょう」というシーンもみられた。

 起訴状などによると、今年1月30日に名古屋市内のホテルで覚醒剤約0・16グラムを所持したほか、2月24日頃に同市内ホテルで覚醒剤を使用し、同日に所持容疑で逮捕された際、覚醒剤などを所持したとしている。

 検察側の読み上げた起訴状に田中被告は「間違いありません」と素直に認めた。覚醒剤に手を出した理由について「独立してスタッフは1人だけ。スケジュール調整から事務作業まで基本的には1人でやっていた。仕事を多く抱え、プレッシャーもあって不安を感じていた」と説明。ネットを通じて密売人とコンタクトを取って「月に数回使用していた」。「保釈後の使用は?」との裁判長の問い掛けに「ないです」と否定した。


 田中は現在、家族と同居して、病院などで治療に専念。「外にもほとんど出ず、家の手伝いとか、規則正しい生活をしています」と明かした。「信頼を取り戻して、復帰できればと準備してます。二度と手を出さない?誓います。応援してくれている人のためにも」と最後に宣言して締めくくった。

 検察側は常習性を主張して、懲役2年を求刑。弁護側は前科もなく素直に自白したことなどから情状酌量を求め閉廷した。判決は620日に言い渡される。

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2022年6月10日のニュース