渡辺名人 V3王手、重厚な攻めで快勝 名人戦7番勝負第4局

[ 2022年5月21日 05:00 ]

斎藤慎太郎八段(右手前)を破り、3連覇に王手をかけた渡辺明名人(日本将棋連盟提供)
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 将棋の第80期名人戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)7番勝負第4局は20日、山口市の「名勝 山水園」で第2日を指し継ぎ、後手の渡辺明名人(38)=棋王含む2冠=が100手で挑戦者の斎藤慎太郎八段(29)を下した。渡辺はシリーズ成績を3勝1敗とし、3期連続3度目の名人位に王手をかけた。

 午前9時の封じ手開封直後は「悪くなっても仕方ない形。形勢はよく分からなかった」と振り返った渡辺だが、自王を6筋に構える変則的な囲いが効果的で、反撃に転じてからは金銀を相手王頭に殺到させる重厚な攻めを敢行。持ち時間(9時間)を1時間42分残しての快勝に「次(第5局)は来週ある。また(戦略を)考えて臨みたい」と話した。

 第5局は28、29日に岡山県倉敷市で行われる。

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2022年5月21日のニュース