尾上菊之助 昨年死去した中村吉右衛門さんの“祖父の顔”「お箸にアンパンマンの絵とか」舞台ではおんぶ

[ 2022年5月5日 16:08 ]

尾上菊之助
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 歌舞伎俳優の尾上菊之助(44)が5日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。昨年11月に他界した義父で歌舞伎俳優の中村吉右衛門さん(享年77)について語った。

 司会の黒柳徹子から「奥様のお父様は中村吉右衛門さん。残念ながら去年の11月に心不全でお亡くなりになったんですけど、若かったですよね。77でいらしたんで。でもいい俳優さんで」と振られると、菊之助は「そうなんですよ。ちょうど丑之助の誕生日の日だったんですよ」と亡くなった日がこの日ともに出演した長男・尾上丑之助の8歳の誕生日だったとした。

 「丑之助には後で知らせたんですけど、その日誕生日でお祝いをしていて、そこに連絡があって家内が駆けつけたんですけど。私もそれで後から行きまして」と菊之助。「ちょうど丑之助の誕生日だったので、誕生日は忘れないよね、これからもね」と丑之助に語りかけた。

 丑之助から「じいたん」と呼ばれていた吉右衛門はどのように孫に接していたのかと聞かれると、菊之助は「常にニコニコしてまして」と明かした。菊之助は結婚してから吉右衛門との共演が増えたとし、「まあ普段は威厳があって厳しい岳父なんですけれども、丑之助といる時はニコニコされていて。丑之助の学校の行事とかにも参加して下さったりとか、誕生日にはカード書いてくださったりとか、お正月にはお箸にアンパンマンの絵とか、キャラクターの絵を描いてくださって」と笑ってみせた。

 丑之助は祖父のことで思い出すことはあるかと聞かれると、「温泉に行ったり、ディズニーランドに行ったり」と振り返った。黒柳がさらに「(丑之助は)おんぶされて舞台にお出になったんでしょう」と語ると、菊之助が「夏祭浪花鑑」でのことだとし、「最後におんぶをして引っ込むっていうのが、幕切れなんですけれども、ま、下駄も履いてらっしゃるし丑之助も4歳なんで正直心配だったんですけれども、『絶対やる』っておっしゃって。初日から千秋楽までやり切られまして」と説明した。

 おんぶされている時のことは覚えているかと聞かれた丑之助は「なんか、ぎゅっとできて凄いうれしかった」。菊之助は「一緒に舞台に立つということがとても喜んで下さいましたし、稽古の時でもニコニコニコニコされてて。私はハラハラハラハラなんですけれども」と苦笑した。

 また黒柳が吉右衛門は娘である菊之助の妻・瓔子さんには非常に厳しかったと語ると、菊之助は「厳しかったみたいですね。お箸がちゃんと持てなかったりすると、ご飯を食べさせてもらえなかったりってこともあったり。非常にしつけには厳しかったと聞いています」と語った。

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2022年5月5日のニュース