藤山直美　父・寛美さん追善公演けいこで思いはせる「お客さんに喜んでもらえよ、と言ってくれてると思う」

劇場内に設置された藤山寛美さんのパネルを前に公演への意気込みを語る（左から）藤山扇治郎、藤山直美
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　女優の藤山直美（63）らが2日、大阪松竹座で3日に開幕する「藤山寛美三十三回忌追善　喜劇特別公演」（26日まで）の公開げいこを行った。

　終了後に、おいで松竹新喜劇の藤山扇治郎（35）と取材に応じた直美は「こんなユーチューブの時代に“お金を払って劇場まで来て頂けるお客さんに喜んでもらえよ”と言ってくれてると思う」と父を思い、扇治郎は「偉大なおじいさんですので、身が引き締まります」と話した。

　さらに扇治郎が「伯母さんが元気で、おじいさんの亡くなった年（60歳）は超しましたけど、こうやって元気に舞台に立っているのが、おいっ子としてうれしい」などとニヤケながら話し始めると、直美は「うそうそ。この子ねえ、このごろ“おばちゃん、好きな4桁の数字何？”って聞くようになって…。暗証番号やと思う。気ぃつけていきたい」と返して笑わせた。

　劇場内ロビーには、寛美さんの舞台やプライベート写真も飾られており、直美は「私より全部年が下なんですよね。持ってる土壌が違う」とうなり、扇治郎は「ものすごく美形…ではないけど、格好いい。光ってるんですよね」とまじまじと見入っていた。

　公演は寛美さんが得意とした役を女性に変えて演じる「大阪ぎらい物語」と「愛の設計図」に懐かしい影像を集めた「藤山寛美　偲面影」の3本立て。