役所広司が主演映画「峠 最後のサムライ」1年9カ月の延期をへての公開に「考えさせられる時期の公開に」

[ 2022年5月2日 19:00 ]

映画「峠 最後のサムライ」の完成披露試写会で舞台あいさつした、左から、松たか子、役所広司、小泉堯史監督
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 俳優の役所広司(66)が2日、都内で主演映画「峠 最後のサムライ」(監督小泉堯史、6月17日公開)の完成披露試写会で舞台あいさつした。

 司馬遼太郎さんの小説「峠」の映画化で、幕末の風雲児と呼ばれた長岡藩(新潟)の家老・河井継之助の活躍を描く。コロナ禍で3度の公開延期があり、当初予定した2020年9月から1年9カ月遅れの公開。役所は「いろんな事情で公開が遅くなってしまいましたけど、この映画が持つメッセージにおいては、考えさせられる時期の公開になったと思います」と語った。

 戊辰戦争の開始後、継之助は民を守るために戦争を避けようと奮闘した。トーク中に「譲れないこと」を聞かれた役所は、ロシアのウクライナ侵攻を念頭に「やっぱり国を焼け野原にする戦争は何があっても避けなければならない」と思いを語った。

 その継之助を支えた妻を演じるのは松たか子(44)。役所から「2人のシーンは松さんの包容力のおかげで出来上がった気がします」と感謝されると、「本当にもったいないお言葉。(役所の方を)見られません」と恐縮しきり。「役所さんの妻の役をやらせていただけることは、すごく勉強になると思って“ぜひ”と言ったものの、私でいいんだろうかと思っていた。(役所に)包んでいただけて、ただお芝居をすればいいという幸せが現場でした」と笑顔で話した。

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2022年5月2日のニュース