中島啓太“松山の道”目指す 初出場のマスターズへ「徹底した準備」と「攻めのゴルフ」で挑む

[ 2022年4月2日 10:00 ]

2日に放送される「バース・デイ」はマスターズに初出場する中島啓太の強さの秘密に迫る(C)TBS
Photo By 提供写真

 2日に放送されるTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)は「ネクスト松山英樹」と称されるゴルフ界の新星・中島啓太(21=日体大3年)の強さの秘密に迫った。

 昨年11月の国際大会で優勝し、7日から行われる米男子ゴルフの今季メジャー初戦マスターズ(ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC)の出場切符をつかみ、アマチュアとして初出場する中島。現在、世界アマチュアランキング1位でアマチュアゴルファー最大の栄誉「マコーマックメダル」を受賞するなど、世界から注目を浴びている一人だ。

 周囲はそのゴルフ人生を、あの偉大な選手と重ね「ネクスト松山英樹」と呼んでいる。中島は「僕も(松山と)同じルートで、同じ道を進んでいきたい」と、かつて松山が手にした「ベストアマチュア」の獲得を目指す。

 中島の武器は松山にも迫る平均300ヤード超えのドライバーショット。さらに、アプローチも高い精度を誇り、ラインを読む力と強気のパッティングに加えて「常に冷静に判断できる所が強み」と、心技体全てがそろうオールラウンダー。その強さを支えるルーティンが2つあった。

 1つ目は「徹底した準備」。大会前の練習中、周囲の選手たちが目視でグリーンの起伏を確認する中、中島は傾斜器を使い、細かい角度を測っていた。全てのグリーンを測る目的は「上りの真っ直ぐ(なライン)を見つける」ため。マスターズは「ガラスのグリーン」と呼ばれるほど、速く難しい。そのため上りのラインを見極めることがスコアを伸ばすカギとなる。

 2つ目は「ミスを恐れずに攻める姿勢」。昨年9月、アマチュア史上5人目の優勝を達成した大会でパー4の15番、他の選手たちはアイアンなどでショットを刻み、グリーンまでの打数を重ねる中、中島はドライバーをフルスイング。これはマスターズを意識した戦略。4度のメジャー制覇を誇るマキロイは「攻撃的にならないといけない」と語り、マスターズ勝つには「攻めのゴルフ」が必要不可欠となる。

 ただ、課題もある。それは体重を増やして世界と戦うための肉体を手にしたが、上半身を鍛えすぎたために腕の力みでショットが荒れてしまうことが増えた。不安定なショットを改善するため、下半身のトレーニングに時間を割いて修正を目指す。徹底した準備と攻めのゴルフを武器にマスターズに初出場する中島のプレーに注目だ。

続きを表示

この記事のフォト

2022年4月2日のニュース