パンサー向井 令和の“新ラジオ王”!伊集院ら担った看板枠で28日から5本目レギュラー番組

[ 2022年3月25日 05:30 ]

笑顔でポーズするパンサーの向井慧(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 お笑いトリオ「パンサー」の向井慧(36)がパーソナリティーを務めるTBSラジオ「パンサー向井の#ふらっと」(月~木曜前8・30)が28日にスタートする。平日午前の2時間30分のワイド番組。これまで大沢悠里(81)、伊集院光(54)というラジオ界の大物が担ってきた枠だ。引き継ぐ向井は、配信番組を含めて今回でラジオのレギュラーは5本目。令和の“新ラジオ王”と言える活躍ぶりだ。

 「プレッシャーはもちろんあります。ないって言ったらウソになる」。そう言って、言葉とは裏腹な笑顔を見せる向井。「大沢悠里のゆうゆうワイド」「伊集院光とらじおと」を放送してきた看板枠。不安な気持ちもあるが、「始まっちゃえばやるしかないですから。長い尺でじっくりしゃべれる。芸人としてこんなぜいたくなことはない」と語った。

 「…#ふらっと」は週4日間生放送のトークバラエティー(木曜は隔週出演)。午前中とあって、経験してきた深夜番組とはリスナーの層も異なる。「器用ではないので、自分のやり方は変えられない。タイトル通りに、フラッと聴いてもらえるような番組にしたい」と意気込んだ。

 オファーを受けた当初は「無理だ」と思い「断る方に気持ちが傾いてたんですよ」と明かした。その時に相談したのが2人の先輩。ピースの又吉直樹(41)からは「お前にとって、凄く良いことがあると思う」、ラジオの先輩であるオードリーの若林正恭(43)からは「ラジオを5本やってる芸人なんていないから、立派なキャラになるんじゃない」と後押しされた。最終的には「人生で一度くらい、フルスイングしてもいいんじゃないか」と出演を決断した。

 親しみやすく、人を傷つけないトークが魅力。CBCラジオ(名古屋市)の「#むかいの喋(しゃべ)り方」などに加え、レギュラーは5本になる。TBSラジオの関係者も「5番組は異例」と話す。向井は「いやいや、とんでもない」と言うが、まさに新たなラジオ王だ。

 アウトプットの時間が多いだけに、日常生活は常にネタ探し。このインタビュー中でさえも「何社も番組について取材してくれるので、次から次に会議室を移動して、新しい取材の方がいて…。何かネタになるんじゃないかと。こういう体験は楽しい」と笑った。

 もともと大のラジオ好き。学生時代に「ナインティナインのオールナイトニッポン」を聴いたことをきっかけにハマり、いまも週に20~30番組を聴く。自分がそうだったからこそ、長年の愛聴者はもちろん、若者に届けたいという思いが強い。

 「朝のラジオって若者が聴くものじゃないという感じがある。それを変えたい。特に僕は年齢も近いので、リスナーの種をいっぱい植えたいなと思います」。新ラジオ王の挑戦が始まる。(伊藤 尚平)

 ◇向井 慧(むかい・さとし)1985年(昭60)12月16日生まれ、名古屋市出身の36歳。明大政経学部卒。08年に尾形貴弘(44)、菅良太郎(39)とパンサーを結成。ツッコミを担当。ラジオのレギュラーは、NHKラジオ第1「又吉・児玉・向井のあとは寝るだけの時間」、ニッポン放送「パンサー向井のチャリで30分」など。
 《16歳下から母親世代まで…パートナー多様》曜日ごとのパートナーはバラエティーに富んでいる。月曜は滝沢カレン(29)、火曜はココリコ・田中直樹(50)、水曜は三田寛子(56)、木曜は高橋ひかる(20)。芸能界での立ち位置や年代もバラバラで、向井より16歳年下の高橋もいれば、母親世代の三田もいる。向井が「曜日ごとに違う番組になるようにしたい」と希望した布陣だ。隔週で向井が欠席する木曜は、TBSの喜入友浩アナウンサー(28)が出演する。

 《伊集院6年間の放送に幕「誇らしい」》伊集院がパーソナリティーを務める「伊集院光とらじおと」は24日の放送で、16年4月から6年間の放送に幕を下ろした。伊集院は、思い出に残るのは落語家時代の師匠、三遊亭円楽(72)と落語会を開いたときの言葉だとし「“お前はラジオをやっているおかげで、これだけのお客さんがついているよ”と。何だろう、誇らしさみたいな感じ」と振り返った。今後については「僕はまた、朝の番組やります。どこでやれるか分からないけど」と語った。

続きを表示

2022年3月25日のニュース