AKB48入山杏奈卒業公演 川栄李奈のサプライズ登場に大粒の涙 「友だちという言葉では語れない存在」

[ 2022年3月16日 22:01 ]

卒業公演であいさつするAKB48入山杏奈(左)。右から木崎ゆりあ、伊豆田莉奈、川栄李奈
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 AKB48入山杏奈(26)が16日、東京・AKB48劇場で卒業公演を行った。

 波乱万丈のAKB人生12年だった。グループの人気が出始めた2010年に加入。2年後にはシングル選抜入りして、将来を嘱望されていた。しかし、14年5月に岩手県での握手会襲撃事件で、暴漢男性に刃物で右手と頭部を切られる重傷を負った。その後は、長い間右手のリハビリをしながらアイドル活動も続けて、18年からはスペイン語のテレビドラマ出演のためにメキシコへ1年間留学するなど、誰も歩んだことのないアイドル人生を送ってきた。

 そんな入山が大粒の涙を流したのは、最後のサプライズゲストの登場だった。「私も会いに来たよ~」と花束を抱えて現れたのは、1期後輩で、NHK朝の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」のヒロインを好演中の女優川栄李奈(27)。その顔を見た瞬間に、涙腺が崩壊した。

 「同じ時代、大変な時代を一緒に過ごしてきた仲間だから…」。

 握手会襲撃事件で襲われて重傷を負ったのは、入山と川栄だった。「友だちという言葉では語れないぐらいの存在です」。川栄だけでなく、同期で現在はタイのチェンマイのCGM48で活動する伊豆田莉奈(26)、親友で4年半前に卒業していたタレント木﨑ゆりあ(26)、先月に卒業した加藤玲奈(24)もお祝いに駆けつけてくれたことで、12年間の数々の思い出が去来した。

 「(事件後の)8年前からは私の握手会が無くなって、本当にすごくさみしい思いもさせたと思います。それでも、こうして最後まで見守ってくださって、一緒に夢を見てくれて、本当にありがとうございました。みんなには感謝の気持ちしかないです。AKB48に入って良かったです。AKB48が大好きです。本当に幸せでした」。1つも思い残すことはなく、万感の思いでアイドルを卒業した。

 「今後は女優業をメインに、メキシコでのお仕事も続けて、向こうでも映画やドラマに出られたらいいなと思っています」。4月からは、NHKラジオ第二放送のスペイン語講座の番組で、ワンコーナーを担当することも決まった。

 入山にしかできない第二の芸能人生を歩んでいく。

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