関口武史氏 藤井竜王の大胆△3四銀で渡辺王将の▲3五歩誘導 形勢の鍵に

[ 2022年2月12日 05:30 ]

第71期ALSOK杯王将戦第4局第1日 ( 2022年2月11日    東京都立川市・SORANO HOTEL )

王将戦第4局第1日 A図
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 【関口武史 第1日のポイント】カド番の渡辺は矢倉を選択。藤井は△6三銀・△7三桂・△7二飛と組み、将来的に飛車角桂で先手の7七の地点を狙う。午前は両者が対局した前例を踏襲するように淡々と進んでいく。

 ▲3五歩と角銀の連携を生かし渡辺が仕掛けると、藤井は△4五歩から角筋を通して△7六歩と狙い通り7七を争点にする。前例は▲6六銀と前進したが本局は▲8八銀と引き別れを告げた。

 全ての駒で「7七の地点」を狙う藤井の戦略に、渡辺は歩得と4五銀の存在感を強みとして対抗する。初日は「7七の地点」を巡る攻防が面白い。7七に打ち込む駒が欲しい藤井は、駒補充を狙い角の働きを犠牲にして△3三桂と跳ねる。▲3六銀にすぐ△4五歩は▲3五角と逃げられ空振り。そこで△3四銀(A図)が守り駒で渡辺の攻め駒を狙う大胆な一手。先手に▲3五歩と打たせて、何食わぬ顔で△4三銀と撤退。先手に3五の地点を埋めさせる高等戦術である。

 次の△4五歩から桂馬補充を狙うが、藤井が打たせた3五歩の位がデメリットになる可能性も否めない。藤井の誘導で現れたこの3五歩の位が、形勢の鍵となりそうだ。(スポニチ本紙観戦記者)

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