「鎌倉殿の13人」“顔が長い”中原知親役の森本武晴 1シーンで存在感!起用感謝も「理不尽極まりない」

[ 2022年2月7日 11:00 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第5話。所領を奪われた中原知親(森本武晴)(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は6日、第5話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 ヒットメーカーの三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第5話は「兄との約束」。闇夜にまぎれ、堤館と山木館を立て続けに襲撃した源頼朝(大泉洋)の一党。見事に首級を挙げて勝利した頼朝は、北条義時(小栗)の知恵も借り、坂東における政の第一歩として土地の分配を始める。だが、これを知った平家方が激怒。相模では、奉行を務める大庭景親(國村隼)が梶原景時(中村獅童)ら三千の兵を率いて出陣。伊豆でも、頼朝討伐に燃える伊東祐親(浅野和之)が動き出す。これに対する頼朝は全軍を率いて鎌倉を目指すが…という展開。

 頼朝「誰か所領を取り上げてもよい奴はおらぬか」

 義時「あの男はどうですか。馬面の」

 宗時(片岡愛之助)「ああ、下田を治める中原知親という男がおります。これが、やたらと顔の長い男で」

 頼朝「顔が長いだけでは所領は奪えぬ」

 義時「平家の家人であることを鼻にかけ、領民の評判も実に悪く、取り立ても厳しい。土地の者は苦しんでいると聞いています」

 3人は中原のところに行き、義時が「右、東国ではすべての国々の荘園、公領は皆、源頼朝殿のご沙汰に従うべしと、以仁王様の御令旨にも明らかである」と宣言した。

 中原役を演じた俳優の森本武晴が1シーンながら強烈なインパクトを残した。

 番組公式ツイッターに公開された森本の「かまコメ(撮影直前・直後の音声コメント)」(1分45秒)は以下の通り。

 ▼理不尽さもあった所領を奪われるシーン「まさに馬面というところで目立っちゃって。役者としては馬面で今回キャスティングされて、とてもありがたいんですけど、どういう時代でも、ちょっと理不尽な、こういうことって起こり得るんだなと。それをシーンの中で、歴史上のことをいかに真実味を持って成立させるかということを、自分のイメージとすり合わせてやらせていただきました。私なりに調べたんですけど、いい人に仕えて。私も書記で何かというのは、生徒会でやっていたので、ちょっと親近感が湧くというか(笑)。共通点としては顔も長いので。何かそういうことで、1日でこうやって崩れ去る人生というのを、この少ないワンカット、ワンシーンの中で、いかに自分で出せるかなというのは、やりましたね。理不尽極まりないですね」

 ▼中原知親を演じて「これをきっかけに(頼朝が)鎌倉を築き上げていってくれたのは、ちょっと不本意ではありますけど。歴史には名前は載りましたが、本当にこれ以外というのは調べても、この後この人がどうなったか出てこないので。とりあえず名前を馳せていただいて、ちょっとでも名前を歴史に残せた。そこだけですかね。『何だ、源』って感じで演技させていただきました。反映できていると思います」

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