「ジョブチューン」審査員の言葉にネット感動 不合格でも愛ある批評「判決を言いに来ているのではない」

[ 2022年1月3日 16:35 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 有名料理人がコンビニの人気商品を“ジャッジ”することで話題となった、1日放送のTBS系「ジョブチューン元日SP」。審査員の1人がおにぎりを試食せずに判定しようとしたことが物議を醸しているが、一方で有名パティシエの“愛ある批評”に「涙が出た」との声が上がっている。

 番組には、セブン―イレブン、ファミリーマート、ローソンの大手コンビニ3社の商品開発担当者が出演。従業員が選んだ一押し商品の1社8品、計24品を有名料理人が試食して「合格」「不合格」を決める企画だった。

 スイーツ部門では各社3品ずつがジャッジされ、ローソンは「イチ押し!第1位」として発売4日で100万個を売り上げたという生ガトーショコラ(税込220円)を出品。パネラーの「バナナマン」日村勇紀や女優・上白石萌歌が絶賛するなどスタジオの反応は上々だった。

 しかし試食した7人の審査員たちは険しい表情を見せ、合格1人、不合格6人という厳しい結果に。ローソンの開発担当者はうなだれ、涙を流す社員もいた。「テオブロマ」のショコラティエ・土屋公二氏が「生地が非常に硬い。粉を減らしてクリームを増やせばもっと柔らかくなります」とアドバイスを送った後、パティシエの鎧塚俊彦氏は「悪い商品じゃないと思っている」と切り出し、「僕ら毎日毎日ケーキを食べている人間からすると、おいしいと思いたいですが…決してまずい商品じゃないんですが、おいしいなと思える商品じゃないので、みんな合格を出せなかったんだと思う」とコメント。そして「僕たちは真剣にジャッジさせて頂いているんですが、判決を言い渡しに来ているわけでは決してなくて、力を合わせてもっと良いスイーツを作るために協力して皆さんと一緒にやっているので。落ち込む気持ちもわかるんですが、恥じることなくもっとより良きものを作るように頑張って頂きたいなと思います」とエールを送った。

 この鎧塚氏のコメントに、SNSでは「泣きそうになった」「言葉に愛がある」との声が続々。「鎧塚さんのコメントが、シェフの方々の総意だろな」「鎧塚さんのコメントは厳しさの中にも優しさがあって好き」「評価は厳しい そして前に進む力をくれる優しさを感じる」「コメントの優しさと配慮がすごい」「不合格は出すけど前向きでいいな」「頑張ってるのは、コンビニも、プロも、一緒だよね」とスイーツを作る“同志”としてコンビニ開発担当者を気遣う鎧塚氏の姿勢に共感が集まっている。

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2022年1月3日のニュース