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羽生九段 A級順位戦で逆転勝利 2勝4敗で最下位転落を回避も、陥落確率はなお5割超え

[ 2021年12月16日 01:25 ]

羽生九段
Photo By スポニチ

 将棋の羽生善治九段(51)が15日、大阪・関西将棋会館で、第80期名人戦のA級順位戦6回戦で山崎隆之八段(40)と対局し、115手で逆転勝利して2勝4敗とした。今期初戦で佐藤康光九段(52)に勝利したが2回戦から4連敗。この日敗れれば渡辺明名人(37)=王将、棋王の3冠=への挑戦権を10人総当たりで争い、2人が降級する年度を通じた戦いの最下位に沈むピンチだった。

 共にここまで1勝の羽生と山崎は9位と10位で降級圏にあり、残り4局に残留をかけて激突した。先手は羽生で戦型は矢倉。午後6時からの夕食休憩までに36手しか進まないスローペースの展開になった。

 午後10時ごろ、羽生は敵陣の1筋に角銀を打ち付け、攻めの拠点とした。山崎王を逆サイドへ逃しかねない、危うい踏み込み。そこから角を生還させ、捕獲した飛車を敵陣へ打ち付けて寄せの網を絞っていった。

 この日敗れて1勝5敗以下となれば、総勢11人で争った第76期を除く最近10期で15人中12人が陥落した。陥落確率8割。羽生は1993年度の第52期から連続29期、A級以上を維持する。名人在位はうち通算9期で十九世名人の資格保持者でもある。A級で負け越したのは第57期と前々期、前期の3期のみと抜群の安定感を誇っただけに、薄氷であれ、つかんだ勝利の手応えは大きかったに違いない。それでも第76期を除く最近10期で、6回戦を終えての2勝4敗以下は36人中19人が陥落。陥落確率はなお5割を超えている。

 一方の山崎は今期初のA級昇級で、新A級としては最高齢のオールドルーキー。昨年度までB級1組で連続13期、足踏みしてきた苦労人だ。現在藤井聡太竜王(19)=王位、叡王、棋王含め4冠=が在籍する「鬼の住処」の番人を卒業し、A級では開幕4連敗から5回戦でついに初勝利を挙げたがこの日、逆転負けで勢いに乗り損ねた。

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