立川志の輔 大学卒業後、劇団の養成所、広告代理店経て28歳で落語界へ「回り道して良かった」と思うワケ

[ 2021年11月9日 14:14 ]

 落語家の立川志の輔(67)が9日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。落語家になった経緯を振り返った。

 志の輔は、毎年1月に行う1カ月公演のチケットは例年即日完売という人気落語家。落語家になることを決意し、11年に他界した立川談志さん(享年75)に弟子入りしたのは28歳のときだったとし、「最初、(明大を)卒業して劇団の養成所に2年ほど行きまして。そのあと広告の会社に入りまして。合計6年間ほど、普通より落語家になるのは遅れたんですけれども」と説明した。

 当初は「遅れた」と思い入門したが、自由に落語をやれるようになってくると、回り道で得たものもあったと感じるようになったという。「劇団で2年間教わった演劇の基礎の基礎の基礎みたいなものや、広告の世界にいて糸井重里さんの名コピーを見たり、ものすごい息吹を感じて。その時に(CMは)15秒で笑わせるとか、ジーンとさせるとか、凄いな広告の世界はって。感動して勉強させてもらって。今自分のやってる落語の中のちょっと普通の落語と違う要素は、みんなその6年の間にいろんな人たちからいただいた不思議なエキスだなと思って」と語り、「改めて感謝、回り道して良かったなっていう」と続けた。

 最終的に落語を選んだ理由については「大学の4年間、落語研究会でしたし、ずーっと頭の中に半分落語がやりたいなと思いながらも、いや、そうではない、落語は客席でお金払って笑っているのが一番素敵な時間何で、やる方に回ったら大変だぞ、と思ってたら6年過ぎちゃっただけで」と志の輔。会社員時代も週に2、3度、3度は落語会に行き、特に談志さんの落語会は欠かさず行っていたとし、「入り口のところまで行きながら、なんか踏み込めなかったのが、立川談志芸能生活30周年という国立演芸場で行われた公演を見た時に、全てが前へ行く気に」と明かした。

 司会の黒柳徹子(88)から「でも談志さんのところへ弟子入りなさって半年で談志さんが落語協会をお辞めになって」と振られると、「あれは驚きました」と話した。「もう来月寄席に入るよって通知が来て、着物も作って支度をしていたら、談志がいきなり私に向かって、『俺はもう出る。落語協会を出る。お前は俺が一人で育てる。嫌か』って。驚きましたですね」と振り返った。

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2021年11月9日のニュース