永瀬王座、2期連続の挑戦へ前進「後半戦も集中して頑張りたい」 敗れた広瀬八段はリーグ陥落が決まる

[ 2021年11月9日 18:39 ]

第71期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグ今後の予定と暫定成績
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 将棋の第71期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は9日、東京都渋谷区の将棋会館で挑戦者決定リーグの2局が行われ、永瀬拓矢王座(29)VS広瀬章人八段(34)戦は永瀬が111手で勝利。通算成績を2勝1敗とした。一方の広瀬は2勝4敗でリーグ陥落が決まった。 【棋譜速報】永瀬拓矢王座VS広瀬章人八段

 前期挑戦者の永瀬が、2期連続2度目の王将挑戦に向けて重要な一局を制した。相掛かりの出だしからじわじわとリードを奪い、広瀬を圧倒。残り3局に向けて「ここから中2日で2局続く。折り返し以降の後半戦も集中して頑張りたい」と意気込んだ。

 一方、第69期の挑戦者だった広瀬はリーグ2勝4敗で一足先に全日程を終えた。今期は開幕戦の豊島将之竜王戦と糸谷哲郎八段戦に勝利したものの、振るわず陥落が決定。今期のリーグを振り返り、「実力が出てしまった。実力通りの結果」と肩を落とした。

 第71期の王将リーグは、前期挑戦者の永瀬王座、前期リーグ残留者の豊島竜王、羽生善治九段、広瀬八段、2次予選通過者の藤井聡太3冠、糸谷八段、近藤誠也七段の7棋士による総当たり戦で行われている。

 本日、同時並行で行われている藤井―羽生戦の勝者が渡辺明王将(37)への7番勝負(来年1月開幕)出場に大きく前進する。

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2021年11月9日のニュース